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【デキる選手の育て方2016】新星・紀平梨花、両親の全力サポートが生んだトリプルアクセル

【デキる選手の育て方2016】

新星・紀平梨花、両親の全力サポートが生んだトリプルアクセル

女子で史上7人目のトリプルアクセルに成功し、次代の日本のエースとして期待される

女子で史上7人目のトリプルアクセルに成功し、次代の日本のエースとして期待される【拡大】

(1)人に優しく、精神面厳しく教育

 紀平とスケートとの出会いは3歳。母・実香さんと姉・萌絵さんと3人で冬場の遊びとして神戸のリンクに行ったときだ。紀平は立っては転けて膝を打つことを繰り返すスタート。上手に滑る4つ上の姉に対し負けず嫌いな性格が出て、家族の「帰ろうよ…」の声に耳を貸さず、閉場間際になっても滑れるまではリンクを離れなかった。

 回数を重ねるごとに上達し、5歳の冬休みに短期教室に通い始めたことからスケーター人生は動き出す。3月でリンクが閉まれば通年でやっている教室に移った。

 「選手にしようという思いは全くなかった。楽しいからやるという感じ。おけいこ事のひとつという感じでした」と実香さん。着実に級を重ね、小学1年の1月に当時のコーチから個人レッスンに誘われた。それ以降、土日は最低6時間、平日も2時間の練習に費やした。

 【(1)人によかれということをやっていれば、運もついてくる】競技経験のない両親はリンク外でのサポートに全力を注いだ。精神面は厳しく教育した。練習態度の悪さが目に映れば、リンクサイドからも声を飛ばした。

 「やる気がないならやらない方がいいし、リンクを他の子に譲ってあげた方がいい。人によかれということをやっていれば運もついてくる。生きる力を身につけさせたい」

 成長著しい娘のために父・勝己さんも動いた。「どこのチームの子が表彰されているんだろう」。大会ごとに表彰台をチェックし、情報を集めた。その結果、現在指導を仰ぐ濱田美栄コーチ(57)が在籍する関大KFSCにたどりついた。大きく飛躍した要因には両親のサポート抜きには語れない。

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