2016.11.7 05:03(2/2ページ)

青学大、“東京五輪の星”一色で逆転!伊勢路初Vで3冠王手/駅伝

青学大、“東京五輪の星”一色で逆転!伊勢路初Vで3冠王手/駅伝

優勝タイムを表示する電光掲示板の前で記念撮影する一色(右端)ら青学大のメンバー 

優勝タイムを表示する電光掲示板の前で記念撮影する一色(右端)ら青学大のメンバー 【拡大】

 力強い足取りを緩めない。2位でたすきを受けたアンカーの一色が、わずか6キロでトップとの49秒差を逆転。残りの道のりを一度も振り返らず駆け抜け、仲間が待ち受けた伊勢神宮のゴールに両手を広げて飛び込んだ。

 「(早大との)差は気にならなかったです。何秒差でも、自分は自分なので」

 過去優勝がなく、昨年は2位で3冠を逃した鬼門を突破した。劣勢にも動じなかった。終始、トップの早大を追う展開で、第4中継地点では1分7秒差をつけられた。勝負は最終8区までもつれ込んだ。「絶対追いついてやる」。ペース配分は二の次に、エースは一心不乱に腕を振り、終盤の逆転劇で青学大に伊勢路での初優勝を呼び込んだ。

 屈辱を糧にした。史上最強と言い表され、下馬評で「1強」とも言われた昨年の大会で、東洋大に優勝をさらわれ2位に沈んだ。アンカーの“山の神”こと神野大地(現コニカミノルタ)がゴール後に悔しがる姿を見た。「この悔しさをもう一回味わうわけにはいかない」。伊勢から名古屋に向かう帰りの特急電車の車内で、原晋監督(49)にアンカーでの出場を志願。一年越しのリベンジを果たした。

 視線の先には2020年東京五輪がある。来春から実業団のGMOアスリーツに進み、マラソンランナーとして本格始動する。「これで箱根を楽に勝てるわけではないと証明された」と一色は気を引き締めた。来年1月の箱根駅伝で史上4校目の3冠を成し遂げ、4年後の大舞台まで一気に駆け上がる。(鈴木智紘)

★昨年の大会VTR

 青学大は“3代目山の神”こと神野大地らを擁して史上最強といわれたメンバーで挑んだが、1区からトップに立った東洋大に1分4秒遅れる2位に終わり、1区を走った一色は区間2位だった。出雲、箱根では優勝したため、3冠にあと一歩とどかなかった。

大学3大駅伝

 10月の出雲駅伝、11月の全日本大学駅伝(名古屋~伊勢)、1月の箱根駅伝(東京~箱根間往復)を指す。スピード重視の出雲は6区間45.1キロ、全日本は8区間106.8キロ、2日間をかけて行う箱根は10区間217.1キロと最長で選手層の厚さが問われる。出雲駅伝が始まった1989年から「3冠」を成し遂げた大学は90年度の大東大、2000年度の順大、10年度の早大の3校だけ。

一色 恭志(いっしき・ただし)

 1994(平成6)年6月5日生まれ、22歳。京都・与謝野町出身。愛知・豊川高3年時の全国高校駅伝の4区で区間賞を獲得し、優勝に貢献。青学大1年から3大駅伝に全て出場し、16年の箱根駅伝では2区で区間3位。2月の東京マラソンでは2時間11分45秒で日本勢3位。1メートル69、55キロ。

  • 3冠に王手!!アンカーの一色が青学大を優勝に導いた
  • 大学駅伝3冠まであと一つのポーズをとる青学大の(左から)原晋監督、アンカーの一色恭志ら=伊勢神宮
  • 全日本大学駅伝で、一斉にスタートする選手たち=名古屋市
  • チームメートに向かって手を合わせながら2位でゴールする早大のアンカー・安井雄一=伊勢神宮
  • 6位でゴールする東洋大のアンカー・山本修二=伊勢神宮
  • 3位でゴールする山梨学院大アンカーのニャイロ=伊勢神宮
  • 全日本大学駅伝・成績
  • 青学大・最近10年の3大駅伝成績
  • 最近10年の大学3大駅伝優勝校