2016.9.25 18:08

豪栄道、日本人力士では貴乃花以来20年ぶりの全勝V!「本当に気合だけ」/秋場所

豪栄道、日本人力士では貴乃花以来20年ぶりの全勝V!「本当に気合だけ」/秋場所

琴奨菊を寄り切り、全勝優勝を決める豪栄道=両国国技館(撮影・荒木孝雄)

琴奨菊を寄り切り、全勝優勝を決める豪栄道=両国国技館(撮影・荒木孝雄)【拡大】

 大相撲秋場所千秋楽(25日、両国国技館)14日目に自身初優勝を決めた大関豪栄道が、大関琴奨菊を寄り切りで下し、15戦全勝を果たした。日本人力士の全勝Vは20年ぶり、かど番からの全勝Vは史上初となった。

 豪栄道は低い立ち合いを見せたが、琴奨菊が得意の左四つに。不利な体勢となり押し込まれる場面もあったが、相手が小手投げにきたところで上手く体を入れ替えると、最後は一気に寄り切り、初優勝を全勝という最高の形で締めくくった。

 豪栄道は表彰式後のインタビューで、この日の一番に「昨日決まって緩んだところはあったんですけど、気持ちを入れ直していい相撲が取れたと思います」と振り返り、優勝には「実感が少しずつ沸いてきました。ホントに重たい、賜杯でした」と充実の表情を見せた。

 優勝は10日目を過ぎたあたりから意識したといい、「今まで経験したことのないことだったんで、本当に気合だけで。気合だけは負けないようにと思ってやりました」と、精神的な強さで15日間を乗り切った。

 来場所は綱とりに挑む場所にもなるが、「正直今は考えられないですけど、来場所に向けて、また努力していきます」と謙虚。最後は「15日間、熱い声援ありがとうございました」とファンに感謝すると、14日目で優勝を決めた一番の後のように「豪栄道コール」が再び起こった。

 全勝での優勝は今年夏場所の白鵬以来で、日本人力士では1996年秋場所の貴乃花以来20年ぶり。初優勝を全勝で飾るのは94年名古屋場所の武蔵丸(当時大関)以来22年ぶりとなった。また、かど番大関の優勝は8人目だが、全勝優勝は豪栄道が初めて。

豪栄道の話「全勝はうれしい。本当に重たい賜杯だった。優勝争いで単独トップの経験がない中で、気持ちだけは負けないようにやってきた。(綱とりは)正直、今は考えられないが、来場所に向けて精いっぱい努力をしていく」

八角理事長(元横綱北勝海)の話「豪栄道の全勝優勝は立派だ。今場所は引かずに我慢し、危ない相撲をしぶとく勝って流れに乗った。自信がついただろう。この勢いを九州場所につなげてほしい。初めての綱とりは気持ちで受けたら駄目だ」

二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)の話「豪栄道はこのまま維持してくれればいい。次は綱とりの重圧を乗り越えていかないと。今の相撲内容なら大丈夫ではないか」

守屋秀繁・横綱審議委員会委員長の話「この全勝優勝は重いし、大きい。来場所の綱とりにつながる。内容も良く、先場所までの不成績を帳消しにするだろう。興行面において日本人横綱がもたらす影響は大きい。出ればみんなが喜ぶと思う」

豪栄道の師匠、境川親方(元小結両国)の話「ありがとうは辞める時の言葉だから、よくやったと言いたい。優勝して次が大事になってくる。調子こいて次の場所がぼろぼろだったら駄目だ」

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