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大橋秀行・リーグ戦の記憶/BOX

大橋秀行・リーグ戦の記憶/BOX

特集:
関東大学ボクシングリーグ戦
リーグ戦デビュー戦の対中大戦

リーグ戦デビュー戦の対中大戦【拡大】

--関東大学ボクシングリーグ戦出身ボクサーについて

 「私が大学生の頃は、大卒からプロボクサーに転向するのは年齢的に遅かった。今では、選手寿命も延びて、大卒からプロ転向しても「新人」という感じだ。リーグ戦のトップ選手はプロと比べてテンポ・スピードが違う。3分3ラウンドだと、プロも圧倒されてしまう。しかし、それ以降はガクンとアマチュア選手はスピードが落ちる。プロでやっていく場合はプロ仕様の練習が必要だ。拓大からプロ転向した八重樫東(現IBFライトフライ級チャンピオン:大橋ジム所属)はジムに来た時からプロ仕様となっていた。きっと普段からプロを意識した練習をしていたのだろう」

--アマチュアボクシングについて

 「昔の日本人ボクサーは、南米の選手の「輝き」を消して勝負するしかなかった。例えば、打たれ強さであったり、連打であったり、スタミナであったり。つまり、日本人ボクサーがメキシコの選手にテクニックで勝ることはなかった。今はアマチュア出身のプロボクサーがテクニックでメキシコの選手に勝ることがある。私の頃は信じられないことだ。今の日本人世界チャンピオンはほとんどアマチュア経験者だ。それはやはり「全国U-15ジュニアボクシング大会」による競技の若年化によるところは大きい。当然、子ども達を後楽園ホールのリングに上げることに対しての安全面などは、相当の配慮をして運営している」

 「どうしてメキシコの選手などがテクニックで日本人を圧倒していたのかを考えると、小さいころからボクシングをやっているからで、他のスポーツもテクニックについてはある程度、時間に比例すると思っている。今では「全国U-15ジュニアボクシング大会」経験者が高校からアマチュアボクシングを始め、高校1年生からインターハイチャンピオンになっている。今後はさらに、そのような選手が増えると思う。2020年東京オリンピックが楽しみだ」

--関東大学ボクシングリーグ戦の学生について

 「私はプロでやっていくという覚悟を決めて大学を中退したが、せっかく大学に入学したのだから、目標もなく中途半端に中退するよりも、授業にちゃんと出て卒業して欲しい。大学を卒業したほうが社会に出たときの選択肢が多いのだから。これが、私から学生に贈る言葉だ」

大橋秀行(おおはし ひでゆき)

1965年3月8日生まれ。神奈川県横浜市出身。アマチュア戦績47戦44勝(20KO・RSC)3敗、元WBC世界ストロー級(現ミニマム級)チャンピオン、元WBA世界同級チャンピオン、大橋ボクシングジム会長

  • 大橋ジムでチャンピオンベルトをバックにして