2016.3.18 21:13

リオ目指すシリア難民の18歳女子選手「人生で一度のチャンス」/競泳

リオ目指すシリア難民の18歳女子選手「人生で一度のチャンス」/競泳

 内戦が続くシリアから家族とともにドイツに渡った18歳の女子水泳選手、ユスラ・マルディニが18日、ベルリンで記者会見し、8月のリオデジャネイロ五輪に向け「練習もできなかった困難な時期を乗り越え、今はスポーツに取り組める幸せを感じている。人生で一度しかないチャンス。夢を実現させたい」と笑みを交えて思いを語った。

 中東などの紛争地域から欧州に難民が大量流入している問題を受け、国際オリンピック委員会(IOC)はリオ五輪で初めて難民選手のチーム「難民五輪選手団」を編成し、特別参加を認める。

 同選手は昨年、他の難民とともにトルコからギリシャに渡った際、定員オーバーとなったゴムボートの危機を救うために姉と海を泳いだという。「みんなを助けようと決意し、海に飛び込んだ。過酷な体験だった」と振り返った。

 IOCは特別基金で43人の候補選手を支援しており、6月の理事会で五輪に参加する5~10人を選ぶ。ベルリンの水泳クラブで日々練習する同選手は「五輪に出場するにはもっと記録を伸ばす必要がある。壁を突破して他の難民選手にも希望を与えたい」と目を輝かせた。(共同)