2016.3.17 22:19

五輪女子代表の田中「目標は金メダル」/マラソン

五輪女子代表の田中「目標は金メダル」/マラソン

記者会見で喜びの笑顔を見せた(左から)山下佐知子監督、田中智美、サプライズゲストの尾崎好美さん=東京・虎ノ門のホテルオークラ東京

記者会見で喜びの笑顔を見せた(左から)山下佐知子監督、田中智美、サプライズゲストの尾崎好美さん=東京・虎ノ門のホテルオークラ東京【拡大】

 「出るからには、本気でメダルを狙っていきたい。色は、一番きれいな金メダルがいいですね」

 17日にリオデジャネイロ五輪女子代表に選ばれた田中智美(28)=第一生命=は、発表を受けて同日、所属する第一生命の山下佐知子監督(51)とともに東京都内で記者会見。表彰台の真ん中に照準を定めた。

 「私がマラソンを始めたきっかけは(2000年シドニー五輪の)高橋尚子さんの金メダル。私も、子供たちに『自分も走りたい』と思ってもらえる走りをしたい」

 会見では所属の先輩で2012年ロンドン五輪代表の尾崎好美さん(34)から花束を贈られ、感涙をこぼした。米国在住の尾崎さんは「本人には一切知らせていませんでした。ばれそうになったんだけど、監督にごまかしてもらって…」と、サプライズだった。

 昨夏の世界選手権(北京)代表選考で、田中は対象選手の中でただ一人の優勝(横浜国際)を果たしていながら落選した。それだけに「(名古屋ウィメンズの後)ずっと不安があった。安心して休めなかった」と、安堵(あんど)の表情で振り返った。

 「1年前は、優勝を目指しても展開を問われたり、どういうレースをすればいいのか混乱していた。横浜は前半、ペースの速い先頭集団についていかなかったことを批判されたが、今回の名古屋ウィメンズの方が、前半15キロのラップは遅い」。そう指摘した山下監督は「当事者が納得できる説明の仕方に気をつけてほしい」と選考に苦言を呈した。田中も「伊藤(舞)さんが悪いというのではないですが、世界選手権で入賞すればいいの(五輪代表内定)なら、(世界選手権は)入賞を目指すだけの日本人同士の争いになるのでは」と選考基準への疑問も呈した。

 今後は本番へ向け、例年夏に行っている米ボールダーでの高地合宿を5月に早めるなどしてトレーニングする計画。山下監督は現地試走について「行くなら5月だが、長時間移動して行くのがいいのか。工事中という情報もあり、どうしようかと思っている」と、判断を保留した。

 田中は金メダルという目標達成への課題を聞かれ、「海外の選手は切り替えが早く、後半どんどんペースが上がる。それにしっかり反応し、付いていけるように」と話した。