2016.3.2 05:00

【記者の目】決断の裏に冷静な読み

【記者の目】

決断の裏に冷静な読み

 福士陣営の作戦勝ちだ。この1カ月で日本陸連幹部による内定をにおわす発言が日に日に増加。出場を見送ってほしい世論の声も高まった。名古屋ウィメンズの欠場を決めたのは、リオ切符獲得を確信できるまでになったからだ。

 五輪代表を決めるのは日本陸連の理事会だ。過去には予想を覆す選考が何度もあり、代表最有力候補の福士陣営も疑心暗鬼になり、落選という最悪のシナリオも描いていた。名古屋出場を取り下げたことで、17日の理事会で福士を選ばざるを得ない状況を作り出した。

 今回の決断には冷静な読みがあった。名古屋は日本勢同士でけん制するスローペースが濃厚。福士の日本歴代7位の好タイムを上回る選手が2人は出ないと判断したのだろう。8月14日のリオ本番ではメダルという結果で期待に応えてほしい。 (五輪担当・江坂勇始)