2016.2.26 05:05

【記者の目】福士が目指すべきものは「出場」ではなく「メダル」

【記者の目】

福士が目指すべきものは「出場」ではなく「メダル」

 リオ切符の確証がなければ、振り上げた拳を下ろせないのか。福士陣営の最終的な目標は五輪出場ではなく、メダル獲得のはずだ。

 日本陸連が最大の評価をしているのは、強化担当者のコメントからも明らかだ。名古屋ウィメンズは事実上、残り1枠の争い。日本選手最上位を狙うレース展開になればペースは上がらず、日本歴代7位の福士の記録(2時間22分17秒)は破られない。陸連の麻場強化委員長も、「あまりそういうことは想定されない」との見解を示している。

 選考基準には確かに抜け穴がある。陸連と直接的なやり取りがないことで、福士陣営は不信感を募らせている。担当者は一刻も早く話し合いの場を設け、出場回避を説得するべきだ。

 福士陣営も、あいまいな選考基準に一石を投じる-という目的は十分に果たしたはずだ。8月14日にリオでメダルを獲得するためにも、大阪国際から中40日で強行出場するリスクは避けてほしい。

 3月13日まで時間はある。回避を決断しても、だれも非難しない。それで代表に選ばれないようなら、世論が陸連を許さない。 (五輪担当・江坂勇始)