2016.1.4 05:00

【谷口浩美】青学大・原監督、自主性に任せた指導で判断能力UP

【谷口浩美】

青学大・原監督、自主性に任せた指導で判断能力UP

谷口浩美さん(昭和57年撮影)

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 往路に続き、青学大は原監督の青写真どおりの展開になった。6区に配置した小野田も1年生とは思えない、落ち着いた走りだった。全10区間中、6区間で区間賞を獲得する高いレベルのメンバーに選ばれた時点で、相当な自信があったのだろう。

 適材適所の選手起用は原監督と教え子たちとの信頼関係が土台となっている。寮で一緒に生活することでプライベートな部分も把握できる。駅伝で20キロを走るときは、選手自らで、状況判断を迫られるときがある。自主性に任せた指導法が判断能力を高めている。

 上下関係が厳しくない一方、メンバー構成で実力主義を反映させる部分は、監督が社会人時代、営業職で学んだ駆け引きのうまさがある。学年に関係なく、選ばれた選手はチームに尽くそうと思うだろうし、仮にふがいない結果でも、励ます方法を知っているから、次に生きる。

 他大学で光ったのは、日体大の後輩でもある秋山。私も大学時代に3年連続で走った6区でいい走りを見せた。13チームによる一斉スタートで前を追いかけるだけの状況も、好走に拍車をかけた。足にブレーキがかからない前傾姿勢を武器に、最初の5キロとラスト3キロのスピードで好結果を生んだ。(日体大OB、1991年世界選手権東京大会男子マラソン金メダリスト)

(紙面から)