2015.9.26 08:21

財政難のロータス…ドライバーが惨状を実況/日本GP

財政難のロータス…ドライバーが惨状を実況/日本GP

 25日に三重・鈴鹿サーキットで開幕したF1世界選手権の第14戦・日本GPで、フリー走行1回目に参加したロータスの控え選手、ジョリオン・パーマー(24)=英国=が、ゴミ捨て場のような場所で紙コップと菓子袋を持って床に座っている写真を自身のツイッターに投稿した。「ロータス式VIP待遇」と書きこんだ自虐ネタが、話題になっている。

 既報のとおり、ロータスは財政難でフランスの自動車メーカー、ルノー(注)へのチーム売却が濃厚とみられている。部品代や施設使用料の未払いなどで、鈴鹿ではホスピタリティ・ユニット(簡単な会合や会見を行ったり、食事をする建物)を使用できず、ドライバーは屋外で囲み会見などを行っている。

 フリー走行1回目でパーマーにシートを譲った正ドライバーのロマン・グロージャン(29)=フランス=も、状況はさして変わらない。他チームのホスピタリティ・ユニットで出された食事を食べたことや、機材の搬入が遅れ、車がぎりぎりで組み上がったことなどを明らかにしている。

 ロータスは8月に行われたベルギーGPで、マシンを差し押さえるために役人がサーキットに現れたほか、日本GP決勝翌日の28日には税金の滞納で、ロンドン高等法院に3度目の出廷を命じられている。「少なくともここ鈴鹿では商売道具(マシンや機材)を持っていかれる心配はなさそうだ」とグロージャンは落ち着いているが、これも来季からF1に参戦する米国チームのハースに移籍することが決まっているからこその余裕ではないかと、鈴鹿を訪れているフランス人記者たちは推測している。

 (注)現在のロータスF1チームは、中嶋悟氏や故アイルトン・セナ氏(ブラジル)がかつて所属した「ロータス」ではなく、ライバルだったトールマン(1981~85年)→ベネトン(86~2001年)→ルノー(02~11年)から派生した別のチーム。