2015.8.12 11:00

【私の失敗(2)】大林素子、化けもの扱い…自殺しようとまで思い詰めた(1/2ページ)

特集:
私の失敗
八王子実践高の1年生エースだった大林さんを紹介する1984年3月24日付のサンケイスポーツ。身長は16歳で1メートル82だった

八王子実践高の1年生エースだった大林さんを紹介する1984年3月24日付のサンケイスポーツ。身長は16歳で1メートル82だった【拡大】

 小学4年生の頃、住んでいた11階建て団地の屋上に上がっては、下ばかり見つめていました。

 「ここから飛び降りたら、楽になれるのかな」

 そのたび、「靴をどうしよう」とか、「いじめていた子を懲らしめるために遺書を書いてからにしよう」とか考えて思い直しましたが、子供心にも深刻な悩みを抱えていました。

 当時は運動が苦手でした。体育の成績は5段階の3。息が上がることさえ嫌で、外で遊ぶことはなかったですね。好きだったのは宝塚(歌劇団)などのミュージカルや音楽番組。歌手になりたくて、家の中で歌や踊りをまねていました。

 ところが、それが同じクラスの男子にばれてしまったんです。

 幼稚園の頃から他の子より大きくて、身長は小学6年で1メートル70。「デカ林」とか「ジャイアント素子」とか呼ばれて、いじめられていました。歩くだけで「地震だっ」と机の下に隠れるまねをされたこともありました。

 団地の住民専用のような小学校で、1年から6年まで1学年1クラス。逃げ場はありません。目立たないように膝を曲げたり猫背になったり。発言も避けて、どんどん消極的な性格になっていました。

 長身のコンプレックスに加え、「将来の夢はアイドル」だと知られてしまった。「こんなデカい女には無理だよ」などと化けもの扱いされ、自殺しようとまで思い詰めたのです。

 そんな頃です。テレビでアニメ「アタックNo.1」の再放送を見たのは。奇跡の出合いでした。

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  • 幼稚園の頃の大林さん。右隣の子供と比べるとすでに大きいことが分かる