2015.7.16 19:41

マクラーレン・ホンダ不協和音報道を考える…62億円減収記事の波紋/F1(1/2ページ)

 F1世界選手権のコンストラクターズ部門で10チーム中の9位に低迷しているマクラーレン・ホンダについてここ1週間あまり、マクラーレンとホンダの不協和音を思わせる報道が相次いだ。大まかにいえばマクラーレンのエリック・ブーリエ・レーシングディレクター(41)=フランス=が、不調の原因はホンダ製パワーユニット(ハイブリッドエンジン)の性能と信頼性不足にあると漏らし、ホンダの新井康久F1プロジェクト総責任者(58)が不快感を示したというものだ。

 騒動の発端の1つは、英国籍のマクラーレンにとって母国GPとなった3-5日の英国GPを前に、昨季のコンストラクターズ部門で5位だったマクラーレンが現在の順位のまま今季を終えた場合、年間成績に応じて分配される賞金が5000万ドル(約62億円)も減ると報じられたことだ。これを受けて英国GP会場で報道陣が、「こんなことでいいのか」とブーリエ氏に迫ったのだ。

 ブーリエ氏の反応を決勝日の5日にいち早く報じたのは、英BBC放送のスポーツサイトだった。冒頭から「ホンダはF1で最悪のエンジンを作りながら、責任者の新井氏は(F1参戦は)『長期プロジェクト』だと言っている」と切り出し、「ライバルより少なくとも100馬力は劣るとされるホンダエンジンが低迷の主な原因だとブーリエ氏が認めた」としたのだ。同記事は最強のメルセデスと比較して、速度差の80~90%はホンダエンジンのせいだとも伝え、その後、「マシン性能の50%以上はエンジンで決まる」という、低迷の原因をホンダに押しつけたブーリエ氏の談話が各国のメディアによって報じられた。

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