2RKO勝ちの八重樫=大田区総合体育館(撮影・今野顕)【拡大】
ノンタイトル8回戦で、元世界2階級王者の八重樫東(32)=大橋=が、ソンセンレック・ポースワンジム(31)=タイ=に2回2分5秒、TKO勝ちした。
昨年末のWBC世界Lフライ級王座決定戦でKO負けしてからの再起戦で快勝した。「一時はリングを降りようと思ったけど、たくさんの人に声をかけてもらった。もう一度、世界チャンピオンになろうと思った」。激闘王が鮮やかな復活を遂げた。
1回終盤、右フックでダウンを奪うと2回には右クロスカウンターを一閃。相手が大の字に倒れ込んだ。それでも「もっと足を使いたかった。Sフライ級で通用するようなパンチじゃない。65点ぐらい」と辛口評価だった。
今回はSフライ級(リミット52・1キロ)だったが、今後はフライ級(同50・8キロ)を含め、世界再挑戦をうかがう。WBA世界フライ級王者・井岡一翔(26)=井岡=との再戦には、「挑戦できたらおもしろい。やりがいがある。盛り上がるならやりたい。30代だからこそやれることがある」と前向きだった。