2015.3.16 05:05

50年ぶり大快挙!鈴木雄介、競歩世界新に「びっくり」/陸上(4/4ページ)

1時間16分36秒の世界新記録でゴールした鈴木雄介=石川県能美市

1時間16分36秒の世界新記録でゴールした鈴木雄介=石川県能美市【拡大】

★競歩の速さ

 鈴木が今回打ち立てた20キロの1時間16分36秒は、時速にすると約15・6キロとなる。一般的な成人の歩行速度は時速4キロとされ、鈴木は約4倍の速度で“歩いた”ことになる。自転車を普通にこいだときの平均速度は時速12~15キロ程度。また、マラソン20キロの日本記録は佐藤敦之(中国電力)の57分24秒で、時速は約20・9キロ。トップランナーが走った速度との差もわずか5キロ程度。仮に鈴木が今回のペースでフルマラソン(42・195キロ)を歩くと、2時間41分36秒でゴールすることになり、今回の記録がいかに速いかが分かる。

競歩

 歩く速さを競う種目で、常にどちらかの足の裏が地面についた状態で、踏み出した足は着地してから垂直になるまで、まっすぐに伸びた状態でなくてはならない。腰をくねらせながら歩く独特のスタイルが特長。フォームに規定があるため、6~9人の審判員が歩型違反を監視する。最初に「注意」が出され、「警告」を3度受けると失格。男子は世界選手権、五輪ともに20、50キロ、女子は20キロのみを実施。五輪の日本勢最高成績は、2008年北京大会男子50キロの山崎勇喜の7位。日本の競技人口は男女合わせても2000人程度とされる。

競歩・リオ五輪への道

 (1)北京世界選手権で8位以内の日本人最上位選手(2)派遣設定記録(世界ランキング12位相当)を満たし、来年の日本選手権など指定選考競技会で優勝した選手(3)来年の日本選手権など指定選考競技会3位以内の選手

鈴木 雄介(すずき・ゆうすけ)

 1988(昭和63)年1月2日生まれ、27歳。石川・辰口町(現能美市)出身。石川・小松高から順大に進み、2006年の世界ジュニア選手権1万メートル競歩で銅メダルを獲得。10年に富士通に入社。世界選手権は20キロ競歩で09年大会から3大会連続で出場し、11年大会で8位に入った。12年ロンドン五輪は1時間23分53秒で36位だった。昨秋のアジア大会2位。1メートル70、57キロ。

(紙面から)