2015.3.12 05:02

世界選手権代表決定!今井、復興へ「使命がある」/マラソン(2/2ページ)

世界選手権代表に選ばれた今井正人(左)と前田彩里=東京都内(撮影・江坂勇始)

世界選手権代表に選ばれた今井正人(左)と前田彩里=東京都内(撮影・江坂勇始)【拡大】

 3月11日の選出は運命なのかもしれない。実家は東日本大震災の津波で1階部分が流された。昨年8月に帰省したときには、すでに取り壊されて更地に。東京都内で会見した今井は、さまざまな思いを抱いてマイクを握った。

 「自分のなかで重要な日。使命がある。明るく前向きになってもらえるようなマラソンをすることが大切」

 10度目の42・195キロとなった2月の東京で自己ベストを大幅に塗り替え、北京切符を確実なものにした。日の丸を背負うのは2010年10月の世界ハーフ以来。35キロ以降も外国人に食らいつく走りを目指す。

 福島第一原発事故の影響もあり、両親は避難先の茨城・ひたちなか市で生活を送る。箱根駅伝などで活躍した記念品は津波で大半を失った。「生まれ故郷にいられない気持ちは、私には計り知れない部分がある」。世界の舞台で結果を残し、復興を後押ししたい。

 「自分が走ることで感じてもらえるよう、最大限の力を出す」

 吉報を真っ先に報告したい相手には、11年4月に結婚した妻・麻美さん(32)を挙げた。家族と苦労をともにした元祖“山の神”が再び光り輝く。 (江坂勇始)

(紙面から)