2015.3.11 15:41

“元祖・山の神”今井、世界の舞台で復興を後押し「最大限の力を出す」/マラソン

世界選手権代表に選ばれた今井正人=東京都内(撮影・江坂勇始)

世界選手権代表に選ばれた今井正人=東京都内(撮影・江坂勇始)【拡大】

 日本陸連は11日、東京都内で理事会を開き、8月の世界選手権(北京)マラソン代表を決めた。3月11日に選ばれたのは運命かもしれない。福島・南相馬市出身の今井は東京都内で会見した。「自分の中で重要な日。使命がある。明るく前向きになってもらえるようなマラソンをすることが大切」と東日本大震災から4年を迎えたこの日に思いをはせた。

 実家は津波により、1階部分が流された。昨年8月に陸上教室で帰省したさい、すでに取り壊されて更地になっていた。「義理の姉の車が、近くに転がっていた。さびしくつらい思いをした」。順大時代に箱根駅伝の山上り5区で活躍した写真の大半を失った。

 3月は休養にあて5月に5000メートル、1万メートルに出場を予定する。「生まれ故郷にいられない気持ちは私には計り知れない部分がある。自分が走ることで感じてもらえるよう最大限の力を出す」。元祖“山の神”が、世界の舞台で故郷の復興を後押しする。