2015.1.4 05:03

【解説】藤田敦史、自主性重んじる原監督の指導実った

 10時間50分を切るタイムはすべての選手がパーフェクトでないと、なかなか出ない記録だ。それだけ今大会の青学大がすごかったといえる。往路で2位以下に大差をつけたにもかかわらず、復路でも守りに入らず攻めの走りを貫いた。

 5区で神野が驚異的な走りをみせたことで、逆にプレッシャーがかかるケースも考えられた。最初の5キロは抑え気味に入り、後半からペースを上げていくのが定石。それが7区から3連続区間賞とは、あっぱれとしかいいようがない。

 これも選手の自主性を重んじる原監督の指導力のたまものだろう。往路であれだけの成績を残したうえで、復路にも戦力を残した。山上りの神野と山下りの村井はともに3年生。選手層の厚さを考えれば、来季へ向け青学大が一歩先をいく。

 他校に目を移すと、駒大は5区の失敗が仮になくても、青学大には勝てなかったのではないか。東洋大は復路で目立った成績を残せず。明大は中盤の7、8区が不振で追撃の目がなくなった。

 早大は5区が不発に終わったが、6区の三浦が区間賞を獲得。挽回して往路から順位を上げた。また城西大は最終10区で寺田が区間賞に輝き、シード権を確保するなど、エースの村山紘だけではないところをみせてくれた。(前男子マラソン日本記録保持者、富士通長距離コーチ)

(紙面から)