2014.10.30 10:28

川内、1カ月ぶりの実戦へ「“百戦錬磨”になることが目標」/マラソン

1964年東京五輪男子マラソン金メダルのアベベ・ビキラの写真パネルの横でポーズを取る川内優輝

1964年東京五輪男子マラソン金メダルのアベベ・ビキラの写真パネルの横でポーズを取る川内優輝【拡大】

 “公務員ランナー”川内優輝(27)=埼玉県庁=が30日、11月2日に行われるニューヨークシティマラソンへ向け、全日空機で成田空港から出発した。

 「前から落ちてくるランナーを拾って、上位6位以内を狙いたい」

 仁川アジア大会で3位に終わり、来年8月の世界選手権(北京)代表選考会には出場しない考えを表明した。1カ月ぶりの42・195キロを前に気合十分。昨年のニューヨークシティは11位と不完全燃焼だったが、レースで鍛えるスタイルを現地では『アルティメット・アマチュア・ランナー』と紹介された。今回はレース後、自由の女神などの観光名所を訪れることを楽しみにしている。

 同日(日本時間3日)には東日本実業団対抗駅伝が行われる。来年元日のニューイヤー駅伝の予選を兼ねるため、実業団のトップ選手でニューヨークシティに参戦するのは、“山の神”こと今井正人(30)=トヨタ自動車九州=ぐらい。日本では市民レースが盛り上がる一方、横浜国際女子マラソンが今年限りで終了するなど、エリートを対象とした大会が危機に直面する。「トップランナーがマラソンに挑戦できるような環境を作ってもらえれば」と大会の日程調整を訴えた。

 9月下旬に奥多摩でトレイルランをしたさい、道に迷って遭難しかけた反省を踏まえ、今後は登山届を提出するという。「山の中で1泊できるように、しっかりやっていかないと」と気を引き締めた。

 今回がフルマラソン40回目となるが、「マラソンを100回完走して、“百戦錬磨”になることが目標」だという。日本代表争いからはいったん撤退するものの、ナショナルチーム(NT)に名を連ねる限りは日の丸を背負う重みをかみしめ、“ご意見番”として目を光らせる。市民ランナーの立場に戻りながら、この日はNTのバッグを担ぎ機上の人となった。