2014.9.26 05:03

逸ノ城、昭和以降初の大関連破!豪栄道をぶん投げた/秋場所(2/3ページ)

投げの打ち合いから右足で体を支え、力でねじ伏せた(撮影・吉澤良太)

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 怪物の力に国技館が震えた。力自慢の新大関を難なく投げ捨てた。昭和以降、初の快挙となる新入幕場所での大関2日連続連破。逸ノ城が底知れぬ強さを見せつけた。

 「大関に形を作られる前に、前に出ようと思った。前に出て勝ったので、本当にうれしい」

 注文相撲で勝った前日の稀勢の里戦とは違った。豪栄道に左上手を引かれても、右半身で動かない。相手が右差し手を抜いた瞬間、左のまわしをつかみ、巻き替えに乗じて出る。力比べとなった土俵際の投げの打ち合い。最後は上手投げで葬り去った。

 投げを打った1メートル92、199キロの巨体を支えた右膝には傷がある。遊牧民として過ごしたモンゴルでの少年時代。12、13歳の頃、放牧中に自分が引いていた馬が、突如として暴れ、かみつかれた時にできた傷だという。高校(鳥取城北)時代にも靱帯を伸ばして全治3カ月のけがを負った右膝。数々の苦難を乗り越えた、この右膝が今は勝利を呼び込む。

 1敗を守り、鶴竜が2敗に後退したことで単独トップの白鵬に次いで賜杯争いの2番手。13日目には、横綱鶴竜との結びの一番に挑む。勝てば初土俵から5場所目での金星。年6場所制となった昭和33年以降、平成6年初場所で曙を破った武双山の7場所目を上回り史上最速となる。

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