2014.5.23 05:00

【さよなら国立競技場(5)】東京五輪「やっとたどりついた」42・195キロ(1/2ページ)

1964年の東京五輪マラソンで8位でゴールした君原

1964年の東京五輪マラソンで8位でゴールした君原【拡大】

 1963年の5月に、翌年の東京五輪と同じコース(国立競技場発着、調布市飛田給折り返し)でマラソン初優勝したのを、今もはっきりとおぼえています。五輪の会場になる偉大な競技場で競技できたことが本当にうれしく、感動しました。

 同じ国立競技場発着のコースでは、10月のプレ五輪で2位。翌64年の4月に東京五輪選考会の日本選手権で優勝し、代表に選ばれたという大きな喜びをかみしめました。

 それからの半年間は大きな責任を感じ、重圧をつらく思うこともありました。「日本のために頑張らなきゃいけない」と思ったり、「五輪は大きなお祭りなんだから、気楽になっていいのでは」と思ったり、一日のうちに何度も気持ちが揺れ動くこともありましたね。

 10月10日の開会式は日本代表の一員として、とってもうれしくて、胸を張って行進しました。ただ私はリズム感が弱いもので、事前の練習でもなかなかみなさんと手足を合わせられなくて困った記憶があります。最近になって当時の写真を見ると、私だけ半歩遅れて歩いていて、やっぱりうまくいかなかったんだなと分かりました(苦笑)。

【続きを読む】