2014.5.9 05:03

遠藤、人生初!炎の80番「ただの負けず嫌いですよ」(2/2ページ)

胸を出し続けて80番。遠藤は相撲人生最多の番数をこなした

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 土俵から出ようとしない。かわるがわる幕下以下の力士に胸を出し続けた。荒い息。滴り落ちる汗。約2時間、土俵を独占した遠藤が連続して取った番数は「80」に達していた。

 「こんなにやるつもりじゃなかった。ただの負けず嫌いですよ」

 昨年のアマチュア横綱で同じ部屋に入門した川端ら幕下4人含む計6人が相手。途中、若い衆に負けたことで闘志に火がついた。終盤には石川・金沢学院東高、日大で1年後輩の川端に3つ負けたことで「あ~クソっ!」と悔しがり、番数を重ねた。

 初めてまげを結って稽古を行ってから1週間。「大学時代に70番はあったと思うけど(80番は)初めてかな」。相撲人生で初めて経験する荒稽古だ。

 「土俵の鬼」といわれた横綱初代若乃花が師匠時代の二子山部屋は荒稽古が有名だった。実弟の元大関初代貴ノ花が活躍した昭和50年前後、部屋の関取衆と連続80、90番取ることも珍しくなかった。

 貴ノ花が二子山部屋を継承すると安芸乃島(元関脇=現高田川親方)も100番稽古をこなし「平成の大横綱」貴乃花(現親方)らへの猛稽古に受け継がれた。その結果、次々に役力士が誕生した。

 今は関取の申し合いや三番稽古で30番を超えることはあまりみかけない。まさに超異例の荒稽古での仕上げだった。

 「天気もよかったし、こういう日もありますよ」。遠藤は晴れやかな笑顔で初日を迎える。(奥村展也)

(紙面から)