2014.1.12 05:04

大逆転でV王手!九州文化学園・田中瑞稀25得点/春高バレー(3/3ページ)

崖っぷちからの逆転劇。九州文化学園のエース田中瑞稀(中央)はチームメートに抱きつき、喜びを爆発させた

崖っぷちからの逆転劇。九州文化学園のエース田中瑞稀(中央)はチームメートに抱きつき、喜びを爆発させた【拡大】

 1メートル70と上背には欠けるが、昨年2月に全日本ユース候補に選ばれるなど能力を高く評価されている。井上博明監督(55)は「まだ成長途中」としつつも、2012年ロンドン五輪銅メダルメンバーの新鍋理沙(久光製薬)と比較し、「同じタイプだが、田中の方が相当上になると思う」と太鼓判を押す。

 そんな逸材もこの1年は苦しみ抜いた。昨年3月、練習試合中に左膝の膝蓋骨を骨折し、復帰するまで約4カ月を要した。復帰直後のインターハイは力を出し切れず、決勝トーナメント2回戦敗退。国体では本調子に戻ったが、今度は決勝の試合中に利き腕の右肩を亜脱臼した。

 けが続きの間、仲間たちは予選を勝ち抜き、舞台を用意してくれた。「みんなのために勝ちたい」。高校生活最後となる12日の決勝へ、強い思いがこもる。相手の東九州龍谷には昨年8月の国体九州予選で敗れたが、当時は田中はまだ復帰直後だった。「相手がどこでも、やってきたバレーを出せれば」-。リベンジの先に、栄冠が待っている。 (只木信昭)

田中 瑞稀(たなか・みずき)

 1996(平成8)年1月28日生まれ、17歳。長崎・佐世保市出身。両親の影響で柚木小2年でバレーを始め、3年時に全国中学選手権16強。JOC杯全国都道府県中学対抗では長崎県選抜で優勝し、優秀選手。九州文化学園では前回春高で8強、昨年の東京国体で準優勝。EXILEやファンキーモンキーベイビーズのファン。家族は父・昭彦さん、母・登貴子さん、徳山大3年の兄・亮祐さん。最高到達点2メートル98。1メートル70、66キロ。

(紙面から)

  • 田中は25得点。攻守で活躍した(撮影・大西正純)