2014.1.7 05:06

逆転16強!下北沢成徳・林「ミクの悔しさの分も」/春高バレー(3/3ページ)

ポイントを奪い豪快にガッツポーズを決める下北沢成徳・林有紀奈=東京体育館 (撮影・大橋純人)

ポイントを奪い豪快にガッツポーズを決める下北沢成徳・林有紀奈=東京体育館 (撮影・大橋純人)【拡大】

 辺野喜と“ダブルエース”として引っ張ってきた林にかかる重圧は大きかった。成徳は、センターでも助走をつけたジャンプで高く上がったトスを強打するスタイル。だが、林は全日本ユースや国体に向けた東京選抜で成徳の練習から離れていた3カ月間、ネット際での速攻という一般的なセンターの打ち方を続けており、成徳に戻ってからチームのスタイルに合わせるのに苦しんでいた。そこへ辺野喜の離脱、さらに強豪ばかりと当たる地獄の組み合わせ…。二重三重にのしかかる重圧に苦しんでいた。

 「自分が決めなきゃいけないと分かっているのに、練習でがんばりきれなかった。試合でそういう部分を出したらダメだと前を向いた」

 2012年ロンドン五輪で主将として銅メダルを獲得した学校の先輩、荒木絵里香の高校時代をほうふつさせる活躍に、小川良樹監督(58)も「精神的にたくましくなった」と感心した。

 「ガチンと打てる(成徳式)センターが目標」で、荒木や2年上の先輩・大竹里歩(デンソー)があこがれという林。次戦は京都橘、勝てば九州文化学園(長崎)と厳しい相手が予想されるが、「ミク(辺野喜)の悔しさの分も自分が背負う」ときっぱり。2年連続日本一へ、言葉に力を込めた。(只木信昭)

下北沢成徳の主なOG

★落合真理 高1で日本代表候補に選ばれ、1998、99年の旧春高に出場。ともに4強入りを果たした。卒業後は日立、久光製薬で活躍し、代表でも2006年世界選手権などに出場。07年に引退。
★大山加奈 01年の旧春高は2回戦敗退。主将として出場した02年は同校の初優勝に貢献し、高校3冠を達成。卒業後は東レに入団し、代表では04年アテネ五輪などに出場。10年に腰痛が原因で引退。
★荒木絵里香 同級生の大山加奈とともに02年旧春高で優勝。03年に東レ入りし、08年北京五輪代表。主将として出場した12年ロンドン五輪では、日本女子28年ぶりとなる銅メダル獲得に貢献した。昨年10月に出産のため東レを退団。
★木村沙織 03年の旧春高は1年生ながら同校の連覇に貢献。04年アテネ、08年北京、12年ロンドンと五輪3大会に出場。昨年から代表主将を務める。現在はガラタサライ(トルコ)に所属。

林 有紀奈(はやし・ゆきな)

 1996(平成8)年3月23日生まれ、17歳。東京・世田谷区出身。神奈川・藤嶺藤沢高で81年に選抜優勝大会(旧春高バレー)3位になった父の勧めで、小2でバレーを始める。横浜・西谷中を経て下北沢成徳高2年生で春高優勝。3年生の昨年は夏の世界ユース選手権で5位、10月の東京国体は東京選抜の一員として優勝した。家族は父・和宏さん(49)、母・則子さん(51)、兄・逸平さん(23)。最高到達点2メートル98。1メートル79、70キロ。

(紙面から)