重量挙げ協会・三宅会長にパワハラ疑惑…12日にもコンプライアンス委員会招集

 
リオ五輪でまな娘の銅メダルを祝福する三宅義行会長(右)。この前年にパワハラ疑惑が起きていた

 日本重量挙げ協会は11日、過去に三宅義行会長(72)が日本代表クラスだった女子選手に対してパワーハラスメントをしていたとの訴えがあったことを明らかにした。日本協会は12日にもコンプライアンス委員会を開き、調査の実施など今後の対応を検討する。

 不祥事&騒動続きの日本スポーツ界に新たなパワハラ疑惑が噴き出した。今回の発信源は重量挙げ。日本協会トップで、女子代表監督も務める三宅義行会長が過去に日本代表クラスの女子選手にパワーハラスメントをしていたという。

 この日、訴えがあったことを明らかにした日本協会は12日にもコンプライアンス委員会を招集し、今後の対応を協議する方針を示した。

 今回の騒動の発端は2015年夏。日本協会によると、選手の関係者からパワハラの指摘があり、選手の指導者と所属先の社長、当時副会長の三宅氏、前専務理事の4人で話し合いを持った。三宅氏によると、15年の話し合いでパワハラは否定したが「もしそう捉えられたなら(選手に)おわびします」と伝えたという。

 日本協会によると、話し合いの後は何もなく、「協会としてはそれで収まっているという判断だった」と説明。だが、今月1日の常務理事会で事実かどうかを問う声が上がった。選手は既に現役を引退。現時点で選手からの訴えはない。

 三宅会長は1968年メキシコ五輪フェザー級で銅メダルを獲得。2012年ロンドン、16年リオデジャネイロ両五輪で表彰台に立った三宅宏実(32)=いちご=の父で、兄の義信氏は64年東京、68年メキシコ五輪フェザー級で金メダルを獲得している。

★今年のスポーツ界不祥事

 ◆カヌー 1月、鈴木康大がライバルで後輩の小松正治の飲み物に禁止薬物の筋肉増強剤メタンジエノンを混入させていたことが発覚。日本連盟から除名処分

 ◆レスリング 2月、五輪4連覇の伊調馨が日本協会の栄和人強化本部長からパワハラ被害を受けていた旨の告発状が内閣府へ送付され、栄氏は強化本部長を辞任、至学館大監督も解任

 ◆アメフット 5月、日大の選手が関学大との定期戦で監督、コーチから指示を受け無防備な相手選手をタックルして負傷させた。監督、コーチは関東学連から除名。日大は今年度の公式戦出場停止

 ◆ボクシング 7月、日本連盟が助成金の不正流用などを行っていたと、都道府県連盟の有志333人が告発。山根明終身会長が辞任

 ◆バスケットボール 8月、ジャカルタ・アジア大会男子代表でBリーグに所属する4選手が現地で買春行為。4人は代表認定を取り消され、1年間の公式戦の出場権をはく奪

 ◆体操 8月、日本代表の速見佑斗コーチが教え子の宮川紗江に暴力行為を働いていたことが発覚。問題は日本協会幹部の塚原光男、千恵子夫妻による宮川へのパワハラ疑惑に発展

 ◆剣道 8月、全日本連盟の居合道部門で最上位の八段への昇段審査の際、審査員への現金授受があったことが発覚

三宅 義行(みやけ・よしゆき)

 1945(昭和20)年9月30日生まれ、72歳。宮城県出身。法大卒。1968年メキシコ五輪銅メダル。69、71年世界選手権優勝。2001年に自衛隊を1等陸佐で退官。16年9月に東京都知事に就任した小池百合子会長に代わって日本重量挙げ協会会長。17年6月に国際重量挙げ連盟の理事に就任した。

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