錦織、ジョコに14連敗「ついていけなかった」/全米テニス

 
錦織は必死にボールを追いかけたが、勝利には届かず。大坂との男女同時決勝進出はならなかった(共同)

 テニス・全米オープン第12日(7日、ニューヨーク)男子単準決勝で第21シードの錦織圭(28)=日清食品=は元世界ランキング1位の第6シード、ノバク・ジョコビッチ(31)=セルビア=に3-6、4-6、2-6で敗れ、大坂なおみ(20)=日清食品=との日本勢初となる男女同時の決勝進出を逃した。錦織はジョコビッチに対して14連敗。女子単で四大大会の同種目で日本勢初の決勝進出を決めた大坂は、四大大会23度制覇のセリーナ・ウィリアムズ(36)=米国=との8日の決勝に備え、当地で非公開の調整を行った。

 過去に繰り返してきたのと同じような場面が展開された。ジョコビッチのしぶとい返球に苦しみ、何度も自滅気味にミスを重ねる錦織。2014年の全米準決勝で破った難敵に、その後は全く勝てないまま14連敗を喫した。

 「(自分)らしさを出せなかった。彼のレベルについていけなかった」

 四大大会で大坂との男女同時決勝進出が夢に終わり、錦織は落胆した。

 先にダウンザラインに展開しても、少しでも甘いとカウンターが返ってくる。「上書きされて鋭い球が飛んできた。主導権を握ることができなかったのが一番の敗因」。得意なはずのストローク戦で押され、体力も精神力も消耗した。相手の29本の2倍近い51本のミスで崩れ、1度のブレークもできない。「もし彼がノバクじゃなければ、もう少しいいプレーができた」と完敗を認める。

 14年の決勝で屈したチリッチを倒した準々決勝が、4時間超えの大熱戦だったことも響いた。疲労がたまり、元世界1位を相手に、大会の前半戦で見せたような会心のプレーは難しかった。

 それでも「ここ数戦はいい試合ができた。チリッチやディエゴ(シュウォーツマン)ら強い相手を倒せたし、準決勝にいられるのはうれしい」。昨年8月に右手首の尺側手根伸筋を脱臼し、半年の間、ツアーから離脱。今年1月の復帰後は徐々に調子を上げ、ウィンブルドンで自身初の8強入り。そして四大大会今季最終戦の全米では3度目の4強進出で、世界ランキング10位以内復帰も目の前に見えてきた。

 試合後、8日(日本時間9日午前5時開始)に決勝を迎える大坂に「楽しんでいいテニスをしてもらいたい」とエールをおくった錦織。日本選手初の四大大会制覇の夢を託した。

錦織を指導するダンテ・ボティーニ・コーチ「相手が素晴らしかった。きょうはケイの日じゃなかった」

ノバク・ジョコビッチ「大事な場面でいいサーブ、リターンが打てた。重圧をかけ続けることができた」

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