大坂、錦織とアベック8強!’95松岡修造&伊達公子以来四大大会23年ぶり/全米テニス

 
初の8強入りを果たした大坂。「脚が折れても」と執念で勝ちきった (共同)

 テニス・全米オープン第8日(3日、ニューヨーク)単4回戦で男子の錦織圭(28)、女子の大坂なおみ(20)=ともに日清食品=がそろって勝ち、準々決勝に進んだ。四大大会単で日本勢の男女そろっての8強は1995年「ウィンブルドン選手権」でベスト8の松岡修造、伊達公子以来23年ぶり2度目。第20シードの大坂は第26シードのアリーナ・サバレンカ(20)=ベラルーシ=を6-3、2-6、6-4で退け、四大大会で初の8強入りとなった。

 大坂の目が涙でにじんだ。四大大会で自身初の8強入り。幼少期を過ごした思い入れの強いニューヨークで、目標を達成した。

 「タフな試合を乗り越え、これまでにないような気持ちになった。涙の理由は、うれしかったから」

 今大会で初となるフルセットの激戦だった。相手は同い年のサバレンカ。第1セットは大坂が相手の攻撃に耐えたが、第2セットは勢いに押しこまれた。ここで酷暑対策ルールによる10分間の休憩があり、控室で休んだ大坂は「すべての球に100%の力を出し切る」と心を決めた。

 最終セットに入ると、ショットに伸びが戻った。相手サーブの第10ゲームで3連続マッチポイントの好機を逃しても気持ちを切らさず、最後は相手が8個目のダブルフォールトを出して根負け。2時間1分の熱戦を制し、「全てのボールに追い付けるなら、脚が折れてもいいと思って戦った」と振り返った。

 日本女子で全米8強は2004年大会の浅越しのぶ以来。この日は錦織も8強入りを決め、四大大会で1995年以来の日本選手アベック8強となった。「ケイ(錦織)からいい影響を受けている。彼に追い付いていきたいと思っているし、そうなれたら最高。記録をつくれたことはうれしい」と満面の笑みを浮かべた。

 準々決勝は、世界ランク36位のレシア・ツレンコ(29)=ウクライナ=と対戦する。ツアー通算3勝の難敵だが、「(この2年間で)より多くの経験を積んだ選手になった。過去の試合から多くのことを学んで今は何をすべきか分かっている気がする」。試合直後のインタビューは、日本語と英語が入り交じるユーモラスなやり取り。それでも言葉には確かな自信が宿っていた。

 20歳が日本女子テニスの新たな歴史をここから積み上げる。

4年前に大坂と対戦して敗れたことがある準々決勝の相手、レシア・ツレンコ 「サーブとフォアがすごかった記憶があるが、彼女はより安定感と力強さが増している」

★1995年のアベック8強VTR

 6度目のウィンブルドンとなった松岡は4回戦のマッチポイントまであと1本の場面で「この一球は絶対無二の一球なり」とつぶやき、マイケル・ジョイスにストレート勝利。日本男子として33年の佐藤次郎以来62年ぶりの同大会ベスト8進出を決めた。準々決勝ではピート・サンプラスに敗れた。伊達も6度目の出場で、マリアン・デスワールを4回戦で破り日本女子で初のベスト8入り。準々決勝でヤナ・ノボトナに敗れたが、同年11月に自己最高となる世界ランキング4位に上がった。

★“先輩”歓喜!

 四大大会で日本選手のアベック8強は1995年の「ウィンブルドン選手権」以来。松岡修造氏(50)と伊達公子さん(47)はともにテレビ解説のため現地を訪れており、松岡氏は「僕のは偶然(8強に)入ったもの。すごいなという思いと、今後これがいつも起きるんだろうなという思いがある」と感慨深げ。伊達さんも「遅かれ早かれこの日が来るのは誰しも感じていた」と両選手の活躍をたたえた。

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