(5)柔道男子・大野将平「心技体で過去を超えていく」

目指せ!アジア大会の頂点
五輪王者の大野が2連覇の懸かる東京大会へ、再出発する。アジア大会で圧倒的な勝利を追い求める

 王者の風格をたっぷりと漂わせる。圧倒的な強さで頂点に立ったリオデジャネイロ五輪から2年。柔道男子73キロ級の大野将平(26)=旭化成=は2020年東京五輪での2連覇へ、いよいよアジア大会で本格的な再スタートを切る。

 「王道の正統派な柔道を突き詰める。そのために、進化していく」

 リオ五輪後の1年余りは天理大大学院での学業を優先した。講演やテレビ出演など競技以外の活動で柔道の普及にも精力的に取り組み「人間的な成長は必ずあった」と充実感をにじませる。

 今年1月に修士論文を提出。柔道中心の生活に戻ったものの、世界選手権(9月、バクー)代表を逃し、2番手以下が出るアジア大会代表に回った。26歳となり、体力的なピークは過ぎたと吐露する。だが世界最強の自負は揺るがない。

 「他の選手とは違った境地にいたい。技術的、精神的に強くなり、心技体のトータルで過去を超えていく」。大野の決戦は30日。圧倒的な柔道を見据え、今はまだ柔らかな表情に、燃えるような闘争心が再び宿りつつある。 (おわり)

大野 将平

 1992(平成4)年2月3日生まれ、26歳。山口県出身。7歳で柔道を始め、中学、高校と柔道私塾「講道学舎」に所属。東京・世田谷学園高2年で高校総体優勝。天理大へ進学し、2年時の2011年に世界ジュニア選手権(ケープタウン)で優勝。世界選手権は13、15年優勝。全日本選抜体重別は14、16年優勝。16年リオデジャネイロ五輪で金メダル。得意は内股。旭化成所属。1メートル70、73キロ級。

Read more