2019.11.22 11:00

北海道日本ハムファイターズ&セレッソ大阪を支援 伸び盛りの若い選手を支える日本ハムの栄養サポート

北海道日本ハムファイターズ&セレッソ大阪を支援 伸び盛りの若い選手を支える日本ハムの栄養サポート

 プロ野球選手とJリーガー。子供たちのみならず、大人にとっても憧れの存在だ。グループ会社に野球とサッカーのプロチームがある日本ハムは、食品メーカーという強みを生かし、選手の体を支える効果的な栄養サポートを行っている。強い体づくりは、まず食事から――。日本ハム(株)中央研究所の管理栄養士で北海道日本ハムファイターズを担当する八巻法子さんと、セレッソ大阪を担当する中村奈央さんに、スポーツ選手と食事について聞いた。

北海道日本ハムファイターズ

©N.H.F

 2006年から栄養サポートを開始(主に育成対象選手)。
主な仕事内容 身体組成・形態測定、講習会、カウンセリング、食傾向調査、選手モニタリングデータを基にサポート・面談。
©Hokkaido Nippon-Ham Fighters

セレッソ大阪

 2012年から栄養サポートを開始(主にアカデミー選手)。
主な仕事内容 食事調査、個人栄養指導、講習会、情報提供(選手・保護者向け、指導者向け)。セレッソ大阪アカデミーは、プロサッカー選手の育成に力を注ぐ組織。小中高生の選手が約280名在籍。
©CEREZO OSAKA

野球とサッカー 選手に求められる体づくりとは

八巻さん(以下、八巻):私は、北海道日本ハムファイターズの育成対象選手を主に担当しています。高卒だと4年目、大卒や社会人入団だと2年目までの若い選手が対象なので、一番は筋肉量で体を大きくするのを目標にアドバイスすることが多いですね。
シーズン中はとにかく体重を減らさないこと。日本のプロ野球界としても、どんどんメジャーリーグ寄りというか、体が大きな選手が求められる傾向にあると思います。

中村さん(以下、中村):サッカーは野球と対照的です(笑)。サイズよりも馬のようにシャープでスピーディーに動ける、持久的なパフォーマンスが求められます。特にセレッソ大阪はパスでボールを繋いでよく走るのが特徴。ゆくゆくはトップで活躍できる選手の育成を目指しながらも、栄養サポートの対象はアカデミーの選手(小中高生)なので、まずは栄養の基本を伝えることを意識しています。

若手選手らの栄養をサポート

八巻:ルーキーの野村佑希選手や万波中正選手、田宮裕涼選手はシーズン中、体重を維持しよう、自分のベストを探そうと必死にやっていました。「こんなに食べているのに大きくならないのはなぜ?」「先輩と同じやり方にした方が合うんじゃないか」など、会えば必ず話をして、たまに意見を戦わせることもありましたが、こちらの指導をただ聞くだけじゃなくて、自分の意見を言ってくれるのは嬉しいですし、勉強にもなりますね。
それから、吉田輝星選手はいつもウエートコントロールに気を付けていて、たんぱく質を摂りながら低脂肪の食事をずっと続けていたんです。体づくりのためには副菜も必要という話をして、最初はその食事スタイルを取り入れてもらうのが難しかったのですが、今ではとても優秀ですね。
あと、清宮幸太郎選手は今年、体重の変動があり、夏に太もものサイズが下がったことが本人的にはショックだったようですが、よく食べてトレーニングを頑張ったことで1カ月後には希望の数値に戻っていました。彼の努力の賜物ですね。栄養士が測定を担当するのは珍しいことなのですが、食事とそのデータを通してコミュニケ―ションをはかることができるのは強みだと思います。

中村:私が指導しているのはアカデミーの選手ですが、過去には、清武弘嗣選手が怪我をしたときに食事面を見てほしいということで食事調査をしたことがありますし、レディースで代表選出歴のある選手をサポートしたこともあります。 アカデミーの選手は小中高生なので、選手のそばでサポートする保護者の方へのアプローチも必要です。なかには、何でも手作りでないといけないと思っている方もおられます。今は共働きが珍しくなく、家庭環境がさまざまなので、「ご家庭でできる範囲でいいんですよ」とお答えすると保護者の方もすごく安心されますね。

管理栄養士のやりがいと苦労

八巻:選手の方から声をかけてくれたり、育成で育った選手が学んだことを後輩に伝えてくれているのを見たりすると嬉しいですね。ファイターズは71名の選手がいて、育成対象は21名なのですが栄養士は私を含めて2名だけ。全選手を把握するのは大変ですが、質問されたときにうまく対応できると距離がぐっと縮まるので、個々のデータを見ながらチャンスを逃さないようにしています(笑)。

中村:小中学生の入団時に食事調査を行っているのですが、保護者の方に伝えたことが家庭で実践されているのがわかると、やっていてよかったなと思います。
セレッソ大阪アカデミーはU18や堺レディースなどチームが細分化されていて、それぞれに監督やコーチのカラー、スタイルがあるので、栄養士に求められるものが少しずつ違うんです。最終的には、プレーヤーズファーストであることが一番なので、そのためにどうすればいいかを考えながらサポートするのは何年経っても難しいですね。

日本ハムならではのサポート

八巻:毎日、選手が体重を計って記録を残していることを言うと、他の球団の方に感心されるんです。日本ハムはとても育成に力を入れていますし、研究所でもあるのでパーソナルデータに基づいたサポートを大切にしています。

「食とスポーツ」の取り組み

中村:若い選手にどういうサポートをするのがよいか、事例をふまえながらセレッソならではの取り組みをお伝えすることが、社会に還元していくことに繋がると考えています。

八巻:研究所としてデータを基にした実践報告などを学会で発表しているのですが、今後は研究・調査報告も進めていきます。また、2年前から「食とスポーツで心と体の元気を応援する」というテーマで、ファイターズのスポーツ・コミュニティ・オフィサーの稲葉篤紀さん(野球日本代表監督)や、アカデミーの方と協力して子供たちに授業を行っているんです。
去年、選手と授業をしたのですが、話し方がものすごく上手なので、子供もくぎづけ。栄養士だけが話すよりも、選手も一緒になってやっていることが伝わると、すごく広がっていくんです。そんな風に育成も栄養士だけでなく、さまざまな方が関わっているので、今後も日本ハムとして「食とスポーツ」の取り組みをどんどん伝えていきたいですね。

八巻さんがアドバイス! 食の基本がわかるおすすめBOOK

食とスポーツハンドブック

 3つの「さん」
・3つの働きの食べ物(主食、主菜、副菜)をいろいろ食べる。
・1日3回(朝・昼・夕)食べる。
・サンキュー(ありがとう)の気持ちを大切に食べる。
日本ハムが薦める、食事の基本として大事にしてほしい3つの「さん」。このハンドブックでは、夢を叶えるために必要な食事について紹介している。
「食とスポーツハンドブック」は、こちらから無料でダウンロードできます(PDFが開きます)

北海道日本ハムファイターズの食事術(好評発売中)

 プロの選手が実践する食事術を、エピソードと共にご紹介。お役立ちレシピも満載!(著者:日本ハム株式会社、発行:女子栄養大学出版部)

中村さんがアドバイス! マラソン大会に参加の方向けランナー“マル得”情報

 ランナーには糖質、たんぱく質、水分の補給が必要。食べられるもの、量、消化吸収は人それぞれなので、日頃のトレーニングを通して「MYルール」を決めるとよい。ラン後に食べるものは、糖質だけよりも、たんぱく質が入っていた方がグリコーゲンの回復にも有効なので、ヨーグルトなどがおすすめ。

2人からアドバイス! 年末年始の宴会シーズンは要注意!

  「お酒を飲む時はごはんを食べないから太らない」と言う人もいますが、他の消化吸収が後回しになるので、実は太りやすくなったりもするんです。3日間飲んだら2日休むという風に休肝日を設けることと、毎日体重計に乗って適正な体重をキープすることをおすすめします。 また、アルコールには利尿作用があるため、お酒を飲む時は一緒に水分も摂りましょう(野菜のおつまみもよいです)。飲酒量は翌朝の食事が美味しく食べられる程度に抑えられるといいですね。

日本ハム(株)は英国プレミアリーグ・プロサッカークラブ『リヴァプールFC』のオフィシャルパートナーです