2021.3.16 12:00

【サッカーコラム】半年の準備期間で新生INAC神戸が目指す「アスリート化」

【サッカーコラム】

半年の準備期間で新生INAC神戸が目指す「アスリート化」

特集:
No Ball, No Life
新体制発表に臨むINAC神戸・星川敬監督

新体制発表に臨むINAC神戸・星川敬監督【拡大】

 【No Ball、No Life】今季より女子のプロサッカーリーグ「WEリーグ」が開幕する。欧州の日程に合わせて、開幕が9月、終了が5月の秋春制が採用され、昨季までなでしこリーグを戦っていたチームには半年以上の準備期間が与えられた。異例の長期間で、チームはどのような強化を図るのか。

 9日に新体制を発表したINAC神戸には、今季から新たに星川敬監督が就任した。2010年11月からINAC神戸の指揮を執り、11~12年に無敗でのなでしこリーグ連覇を達成した指揮官が9年ぶりに復帰。東欧などでも指導経験がある星川監督も、半年という準備期間は「今まで経験したことがない。どうなるのか純粋に楽しみな部分がある。一度(チームを)壊してもいいくらいのチャレンジができる」と話す。

 強化のイメージとして指揮官は「選手のアスリート化」という言葉を用いた。もともとINACの選手たちにある高いボール扱いの技術に加えて、総合的な運動能力のベースを上げていこうという考えだ。

 「例えば両足で蹴れるだったり、走れる、戦えるという部分。INACで連覇したときは、技術だけでなくスピードやフィジカルでも圧倒してきた。特にフィジカルの面で圧倒できるようにしたいですね」

 チームには星川監督とともに、アメリカやドイツなどで選手としてプレーし、引退後はアメリカで指導経験を積んだ辺見昌樹氏がコーチに就任。新体制発表では「アメリカはスポーツサイエンスなどもすごく発展していて、選手の身体能力が高い。それをミックスできれば強いチームになると思っている」と話し、チーム全体が同じ強化の青写真を描いている。

 長い準備期間をうまく活用し、世界基準の「アスリート化」が結実するのか。新生INACの変化に注目したい。(邨田直人)