2021.1.12 05:02

山梨学院、PK戦激闘制し11大会ぶり2度目V/高校サッカー

山梨学院、PK戦激闘制し11大会ぶり2度目V/高校サッカー

11大会ぶりに全国制覇を果たした山梨学院イレブンは、記念撮影で雄たけび上げた (撮影・蔵賢斗)

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 第99回全国高校選手権決勝(11日、山梨学院2-2青森山田=PK4-2、埼玉)山梨学院が11大会ぶり2度目の優勝を果たした。青森山田との対戦は延長でも2-2と決着がつかず、PK戦を4-2で制した。主将のGK熊倉匠(3年)が好守を見せた。青森山田は2大会連続の準優勝。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大会期間中に首都圏1都3県に緊急事態宣言が発令され、準決勝と決勝は無観客で開催された。

 無観客の埼玉スタジアムに歓喜の声がこだました。山梨学院は今大会、実に3度目のPK戦。3-2で迎えた4人目、MF谷口航大(2年)が左に決めると、主将のGK熊倉匠(3年)を中心に青赤のユニホームが歓喜の輪を広げた。

 「気持ちを切らさなかったことが、勝利につながった」

 守護神は声をはずませた。後半18分、青森山田のMF安斎颯馬(3年)に今大会最多5ゴール目で逆転を許しても崩れなかった。同33分にFW野田武瑠(3年)が相手のクリアミスを逃さず同点に追いつく。計24本のシュートを浴びながら、2-2のまま延長も耐え抜いた。PK戦の相手2人目は安斎だ。熊倉とは中学時代、FC東京U-15深川で同期。「あいつだけには絶対に負けたくなかった。体の向きで、こっちかなと」。左に跳び、両手で阻止した。

 コロナ禍に振り回されたシーズン。長谷川大監督は「サッカーができない不安や進路の不安。やり場のない喪失感がうごめいていた」と振り返る。活動が制限された3年生には、自身のプレーの特徴をまとめた映像集を作成させた。自由にボールを蹴れない日々が続いても「強み、弱みを自覚させる」ことで成長を促した。その映像は大学の指導者にも見せ、選手の進路選択に役立てたという。

 緊急事態宣言の発令に伴い、それまで許可されていた保護者、控え部員のスタンド応援も準決勝以降は禁じられ、両ゴール裏の大型スクリーンには学校で応援する生徒の姿が常に映し出されていた。「あいつらのためにも、戦わないといけないと思った」と熊倉。11年前の1月11日、2009年度大会で同じ青森山田を決勝で倒し、初出場初優勝を遂げた“甲州の青赤軍団”。再び優勝旗を手に、仲間が待つ山梨に帰る。(山下幸志朗)

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