2021.1.5 12:24

【サッカーコラム】川崎・大島が見せた涙と自覚

【サッカーコラム】

川崎・大島が見せた涙と自覚

特集:
No Ball, No Life

 【No Ball、No Life】元日に行われた天皇杯決勝。J1川崎は、1-0でG大阪に勝利。クラブ初の天皇杯優勝、そして1シーズン複数タイトルを獲得した。

 この試合に先発したMF大島僚太(27)は後半44分に途中交代。ベンチで優勝の瞬間を迎えると、今季限りで現役引退を表明していたMF中村憲剛(40)とがっちりと抱擁。現役ラストマッチを終えた先輩と喜びを分かち合った。

 試合後のオンライン取材で大島は「いなくなることが、信じられないといえば信じられない。あれだけ愛されるサッカー選手は、なかなかいないと思う。僕も憲剛さんを愛していた1人」。言葉に詰まりながら、中村への思いを語った。

 2011年に静岡学園高から川崎に入団した背番号10は、常に14番の背中を見て育ってきた。「一緒にプレーしている間に、たくさんのことを教えてもらいました。(中村は)すべてを教えてもらったサッカー選手」。目を赤らめて感謝を語る一方で、来季に向けた自覚も示した。

 「いつまでも依存できない。今後負けると『やっぱり憲剛さんかな』とか言われることがあると思う。そこは、『なにくそ』と思って自分が引っ張っていきたい」

 リーグ連覇を狙う来季は、さらに周囲のマークは厳しくなる。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)にも出場するため今季より日程は厳しさを増す。そんななかで、大島やFW小林、DF谷口ら中村の教えを長年学んできた選手たちが中心となり新しい川崎を作っていく。(山下幸志朗)