2020.11.19 07:30

【釜本邦茂 レジェンドチェック】負けパターンの典型…基本の積み重ね大切に

【釜本邦茂 レジェンドチェック】

負けパターンの典型…基本の積み重ね大切に

日本-メキシコ 前半、ゴール前に飛び込むが合わせられず、悔しがる鈴木武=グラーツ(共同)

日本-メキシコ 前半、ゴール前に飛び込むが合わせられず、悔しがる鈴木武=グラーツ(共同)【拡大】

 国際連盟(FIFA)ランキング27位の日本は同11位のメキシコに0-2で敗れた。日本代表で歴代トップの国際Aマッチ通算75得点をマークし、日本協会副会長などを歴任した釜本邦茂氏(76)は、前半の決定機を逃したFW鈴木武蔵(26)=ベールスホット=らに苦言。攻撃力アップに向け、課題を指摘した。

 簡単なシュートを外し続け、後半に選手交代で上回られる。負けパターンの典型だ。相手は百戦錬磨のメキシコ。サッカーを知り尽くしている。一度失点すると取り返すのは厳しい。前半のチャンスで決めていたら、結果は違っただろう。

 僕はFWだから、どうしても鈴木武蔵には厳しくなる。ひとつのシュート、ひとつのパス。簡単なことができていない。FWは相手ゴールに背を向けて味方からパスを受ける。そこからどうやって、前を向いてプレーするのか。

 例えば、ボールを半身で受けてキープできているか。ワントラップで味方にパスできるところにボールを置いているか。パスができそうにないなら、味方のサポートがすぐ来られるように声をかけているか…。

 そういう部分を徹底して、引き出しを増やさないといけない。この試合では、コンビネーションの約束事がまるで見えてこなかった。基本の積み重ねが大事。これは2列目の選手にもいえる。

 10月からの4試合を振り返ると、最終ラインの4人、中盤の2人は誰が出ても及第点。ロシアW杯の悔しさを教訓にしている選手も多いから、2年後も彼らをベースに十分戦える。あとは2列目から前の強化だろう。大迫に続くFWが現れるのか。この日先発した鎌田や伊東、そして久保や南野らが経験を積み、どんな代表に成長するのか楽しみに見ていきたい。(1968年メキシコ五輪銅メダリストで得点王)

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