2020.11.17 12:00

【サッカーコラム】フィーゴセレクトの一戦をみてポルトガルの強さを久々に堪能

【サッカーコラム】

フィーゴセレクトの一戦をみてポルトガルの強さを久々に堪能

特集:
No Ball, No Life
ルイス・フィーゴ氏(AP)

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 【No Ball、 No Life】最近、元ポルトガル代表MFルイス・フィーゴが振り返る、「ユーロ(欧州選手権)での思い出の一戦」というTV番組をみた。紹介されたのはユーロ2000グループリーグのポルトガル-イングランドで、0-2からフィーゴの得点を含む3ゴールでポルトガルが逆転勝利を収めた試合だった。

 ルイ・コスタ、フェルナンド・コウト、ジョアン・ピント、ヌーノ・ゴメスなど、ポルトガルのスタメンに並んだ名前をだけで胸が高鳴り、深夜帯の放送だったが、つい引き込まれて最後までみてしまった。ベンチにはパウロ・ソウザもいて、どれだけ豪華だったか改めて確認することができた。

 イングランドにもデイビッド・ベッカム、マイケル・オーウェン、ポール・スコールズなどタレントがそろっていたが、当時のポルトガルは相手を翻弄する攻撃力をみせることがあり、純粋に楽しかった。その強さを紹介する記事を書いた際、「恐るべしポルトガル」と少し大げさなタイトルをつけたこともある。それほど、魅力的なチームだった。

 また、個人的なことだが、この試合でも右SBを務めていたアベル・シャビエルとはその後、縁があった。2006年ドイツW杯を取材したとき、準決勝のポルトガル-フランスが開催されたミュンヘンのアリアンツ・アレナで本人と遭遇し、ツーショットを撮らせてもらった。このときのデータはいまも大切に保存してある。

 ちなみに、アベル・シャビエルは判定に納得がいかず試合中レフェリーに暴力を振るったり、ドーピング検査で陽性反応が出て18カ月間の謹慎処分を受けたトラブルメーカーだったが、写真を撮らせてもらったときは優しかった。私の前後にも数人のファンが並んでいたが、快く笑顔で対応していた。フィーゴが選んだ思い出の一戦をみながら、そんなことを思い出していた。

 なぜ、いまユーロなのか。本来、今年はユーロ2020が開催されるはずだった。しかし、各種イベント同様、コロナ禍で延期となり、いまのところ来年6月に欧州12都市で開催される予定となっている。とはいえ、この日程もどうなるかわからないが…。プレーオフ準決勝の途中で中断されていた予選は、無事プレーオフ決勝まで行われ、本大会出場24カ国が出そろっている。

 ひとつの大会がなくなるということは、こうして数年後に振り返る機会をも失うということ。来年のユーロはもちろん、22年カタールW杯はどうなるのか? Jリーグではルヴァン杯決勝が来年1月4日に延期となっている。どのような形であれ、キックオフされればなにかが人々の記憶に残る。未来の思い出のためにも、各種イベントが平穏無事に開催される日々が訪れることを願うばかりである。(飯塚健司/フリーランスライター)