2020.9.22 12:00

【サッカーコラム】日本人選手は欧州5大リーグで活躍を

【サッカーコラム】

日本人選手は欧州5大リーグで活躍を

特集:
No Ball, No Life
遠藤渓太

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 【No Ball、No Life】欧州サッカー連盟が設定した移籍マーケットの締め切りが、10月5日に迫っている。例年は8月31日だが、今シーズンは新型コロナウイルス感染拡大による各種大会の日程変更があり、ここまで伸ばされている。遠藤渓太(横浜M→ウニオン・ベルリン)、室屋成(FC東京→ハノーファー)、橋本拳人(FC東京→ロストフ)、鈴木武蔵(札幌→ベールスホット)など、Jリーグからすでに数人が海を渡っているが、より多くの選手が欧州へ戦いの舞台を移すと考えられる。

 Jリーグは運営組織がしっかりしていて、平均的な競技レベルも他のアジア諸国の国内リーグと比べれば間違いなく高い。だが、サッカーの趨勢が欧州にあるのは誰にも否定できない事実で、日頃からトップレベルに身を置くことはとても重要だ。最高峰で必要なスキルやメンタルは、実際に戦っているほうが早く身につく。

 「欧州5大リーグ(イングランド、イタリア、ドイツ、スペイン、フランス)でコンスタントに試合に出場する日本人選手が20人以上になったときに、日本代表のW杯でのベスト4や優勝がみえてくる」

 これは2000年代に川淵三郎氏(現日本サッカー協会相談役)を取材した際に聞いた言葉である。当時は日本代表の数人が海外でプレーする状況だったが、長友佑都がインテルで主力となり、本田圭佑がACミランで10番を背負った時代などを経て、19年2月3日のカタール戦(アジア杯決勝)では、ついに日本サッカー史上初となる先発全員が海外でプレーする選手となった。

 来月に行われる欧州遠征(10月9日対カメルーン、同13日対コートジボワール)は、コロナウイルスの影響もあり、欧州でプレーする選手たちで戦うことが濃厚だ。単純に人数だけを考えれば、十分にチームを作ることができる。

 ただ、いまは川淵氏が語ったような状況には至っていない。確かに多くの選手が欧州でプレーしているが、5大リーグでコンスタントに活躍している選手は少ない。残念ながら、チャンピオンズリーグの決勝に出場した日本人選手もいない。11-12シーズンの決勝でバイエルンの宇佐美貴史がベンチに入ったが、ピッチに立つことはなかった。

 三笘薫、旗手怜央(ともに川崎)、荒木遼太郎(鹿島)など、今シーズンのJリーグでは多くのルーキーが積極的に起用され、それぞれ質の高いプレーをみせている。なかには、もう間もなく日本を離れる選手もいるだろう。いつもはマーケットが閉まる8月31日まで移籍動向が気になって仕方ないが、今シーズンは10月5日がその日となる。

 一足早く旅立った橋本や鈴木はすでに移籍後初ゴールを奪い、存在感を示している。続く選手たちが、どんな活躍をみせてくれるのか。まずは、10月5日までの動向を注視したい。(飯塚健司/フリーランスライター)