2020.2.8 13:36

【サッカーコラム】カズも新型肺炎を心配も…選手とのふれあいも一切遮断には疑問

【サッカーコラム】

カズも新型肺炎を心配も…選手とのふれあいも一切遮断には疑問

特集:
No Ball, No Life
新型コロナウイルスを憂慮するカズ

新型コロナウイルスを憂慮するカズ【拡大】

 【No Ball、No Life】新型コロナウイルスによる影響が世界的になってきた。隣国日本でも、政府をあげて水際対策を徹底している真っ最中だが、果たしてどこまで効果があるか。そして日本スポーツ界、サッカー界にも、大きな影響を与え始めた。

 先日は、沖縄で開催される予定だったJ1神戸と中国クラブの練習試合が中止になった。「総合的に判断した」というクラブ側の説明だったが、当然、中国選手との接触で新型コロナウイルスに感染する可能性を少しでも減らそうとしたことは想像できる。

 1月末から2月初旬まで宮崎・日南でキャンプを張っていたのが今季J1に昇格した横浜FC。チームで13年前のJ1を知る、ただ一人の男が、元日本代表FW三浦知良(52)だ。キャンプ取材中に、地元の横浜港に停泊する大型客船の話題に触れ、「心配は心配だ。こればかりは、どうすることもできないから…」と憂慮した。

 2月7日、横浜FCがこんな決断を下した。横浜での練習では、サポーターへの対応は一切なしにし、報道陣への対応もしないということ。チーム関係者は「感染を防ぐということです。とりあえずJリーグの開幕日までは、そうなります」と説明した。

 つまり、横浜FCの全体練習は、サポーターなし、報道陣なし…。ファンが楽しみにしている選手とのふれあいも一切遮断するというのだ。今季J1に昇格し、J1のカズを楽しみにしている人も多いだろう。だが、それに応える報道もできないのだ。

 果たして、そこまでする必要があるのか、とは正直、思う。「選手を守りたい」という気持ちはわかる。だが、もっと冷静な判断も必要なのではないか。たとえば「マスク着用を義務付け、握手やサインはしない」という対応もあったのではないか。開幕までの練習を“完全非公開”にして試合だけは「たくさんのサポーターをお待ちしております」では…。

 Jリーグがいよいよ開幕する。このままの流れで感染拡大を防ぐなら、サポーター同士の接触を防ぐため無観客試合、報道陣への接触を避けるために一切の試合後の取材活動をシャットアウト…などということにもなりかねない。それが一番だろうが、よもやそんな決定を下さないよう、お願いしたい。(宇賀神隆)