2019.9.6 20:16

ユーヴェ、韓国の次は北朝鮮で試合?「ハンを連れて平壌で」伊の政治家が金正恩に提案へ

ユーヴェ、韓国の次は北朝鮮で試合?「ハンを連れて平壌で」伊の政治家が金正恩に提案へ

 イタリアの元上院議員アントニオ・ラッツィ氏が、5日付のイタリア紙『トゥット・スポルト』のインタビューに応じ、北朝鮮代表FWハン・グァンソンについて語った。

 過去に何度も訪朝し、北朝鮮との太いパイプを持つラッツィ氏。母国でプレーしていたハンを発掘し、2017年にイタリア移籍を実現させた人物として知られている。当時18歳だったハンは、カリャリに練習生として加わるとすぐに実力を認められてサルデーニャのクラブに正式に入団。2017年4月、パレルモ戦に出場し、北朝鮮人選手として初めてセリエAデビューを飾った。

 翌シーズンからは、武者修行のために2度にわたってペルージャにレンタル移籍したが、今夏、期限を満了してカリャリに復帰。すると以前からハンの動向を追っていたイタリア王者ユベントスへの電撃移籍が決定した。

 ■北朝鮮の逸材20歳ハンのユベントス移籍

 ユベントスのファンでもあるラッツィ元議員は、「ハン、なんて移籍だ!」と述べ、自身が推してきた20歳の北朝鮮人FWのビッグクラブ入りを喜んだ。

 「私は以前、(元ユーヴェ幹部のジュゼッペ)マロッタに彼を推薦したが、(ユーヴェのチーフ・フットボールオフィサーのファビオ)パラティチが今回、彼を獲得してくれて良かったよ。彼は偉大な選手であり、きっと素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるだろう。これから下部組織でプレーすることになるが、いずれトップチームでもポジションをつかみ取れるはずさ」

 ラッツィ氏は今後、ハンがトップチームに昇格することを見据え、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に対し、平壌での親善試合の開催を提案することを示唆した。

 「そのときは、平壌のメーデー・スタジアムにユベントスを連れて行くことができれば最高だと考えている。むしろ9月中旬にでも、キム・ジョンウンに対し、この話をするつもりだ。ハンが先発するユベントスとの試合を開催し、キムにキックオフの合図をしてもらいたい」

 ラッツィ氏は過去に、キム委員長がインテルミラノファンであることを明かしているが、改めて北朝鮮トップの政治家のサッカーへの情熱に言及。ハンのセリエA移籍が実現した経緯を説明した。

 「そう、キムはサッカーファンだからね。2000年代初頭、スイスに留学していたときにミラノのジュゼッペ・メアッツァまで試合をよく見に来ていたよ。彼はその頃、イタリアカルチョが大好きになり、2015年にハンをイタリアへ移籍させるプロジェクトがスタートしたんだ」

 なお今夏、お隣の韓国では、ユベントスとKリーグ選抜の試合が行われたが、FWクリスティアーノ・ロナウドの出場をめぐり、訴訟騒動に発展するなどして話題となった。果たしてユベントスの平壌遠征は実現するのか、今後の動向は注目されるところだ。(Goal.com)