2019.8.23 18:35

「審判はロボットじゃない」「最も許せないのは…」ブンデス主審が激白

「審判はロボットじゃない」「最も許せないのは…」ブンデス主審が激白

「審判はロボットじゃない」「最も許せないのは…」ブンデス主審が激白

「審判はロボットじゃない」「最も許せないのは…」ブンデス主審が激白【拡大】

 ブンデスリーガで笛を吹くパトリック・イトゥリッヒ主審が『Goal』の独占インタビューに応じ、審判として難しい瞬間を振り返る。

 現在40歳になるイトゥリッヒ氏は、元々は機械工として働いていた。その後、警察となり、下部リーグの審判を務めながら、ブンデスリーガまで上り詰めた。

 そんな中で、昨シーズンに笛を吹いたウォルフスブルクとシャルケの一戦は難しくなったという。

 「僕がオン・フィールド・レビュー(主審がピッチ脇のビデオでプレーを確認する)の後で判定を変えるという事態が2度目に起こった後、あの試合が僕にとって非常に困難なものになることははっきりわかっていた。試合の様子が変わり、選手たちの態度が変わり、自分の気分が落ち着かなくなる、そういったことすべてに気づくんだ。試合のコントロールが効かなくなってはいなかったから、まだそれをもって良しとしようとは思ったけれど、もちろんいい一日じゃなかった」

 一方で、見ている人々やファンに対して、審判として思うことも吐露している。

 「僕たち審判には、正しい判定を下した時に拍手を送ってくれるようなファンもいない。それは僕たちの宿命だし、それで結構だ。だけど僕たちを、最高に親切な態度でどんな判定も間違わずに下すことのできるロボットのように思ってほしくないんだ。僕たち審判にも間違いは許されるし、それどころか成長するためには間違うことだって必要だ」

 決定的な誤審を犯した際には「すぐに何千回も謝ることを求められる。それは理解できないし、自分自身もへとへとで、謝罪の言葉を口にする気になれないときもある」と、選手と審判の違いを強調したイトゥリッヒ氏。また、試合中の出来事で我慢ならない瞬間もあると口にしている。

 「審判に食ってかかる行為で、FIFAが“審判への集団威嚇”と呼んでいるものだ。まったく当たり前の判定を下したのに5~6人の選手がやって来て、審判を取り囲むような場合だ。それが頭に来るんだよ。キャプテンとか、一人と話し合って議論するのなら、それはまったく問題ない。けれど、一人の人間に対してしょっちゅう5~6人で圧力をかけてくるというのはあってはならないことだ。それに対抗することもできるにしても、そんな場合にどう対処するかという方針を立てることが必要だ」

 テクノロジーが進歩する中で、変容してきているサッカーというスポーツ。選手はもちろんのこと、サッカーを見る人々の目線も変えていかなくてはならないのかもしれない。(Goal.com)