2019.6.25 15:06

【サッカーコラム】U-22代表の躍進を支えた2人の元チームメート

【サッカーコラム】

U-22代表の躍進を支えた2人の元チームメート

特集:
No Ball, No Life
田中碧 

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 【No Ball、No Life】トゥーロン国際大会(フランス)に参加していたU-22(22歳以下)日本代表は15日の決勝でPK戦の末、ブラジルに敗れたが、初の準優勝という成績を収めた。

 準優勝を陰で支えたのが元チームメートの2人。5試合中4試合に先発し、大会優秀選手の3位に選ばれたMF田中碧(20)=川崎=と5試合中3試合にフル出場したMF高宇洋(こう・たかひろ、21)=G大阪=だ。

 準決勝メキシコ戦と決勝でボランチとしてコンビを組んだこの2人は川崎U-15での同期。当時は高がFWをやっていたため縦の関係だったが、そのまま川崎U-18に進んだ田中に対し、千葉・市立船橋高に進学した高が高校時代にボランチに転向。再びチームメートとなった今大会ではボランチでコンビを組むこととなった。

 同じチームでプレーするのは中学3年生以来。田中は「わかり合えるところは間違いなくあった。普段やってないのに、パス交換とかはすごくやりやすかった」。短期間の合宿で試合に臨むため連係のミスなどは代表チームには、つきものだが、そんな心配は無用だった。

 2人は今回が初の五輪代表に選出。一方で、A代表で参加した南米選手権(ブラジル)には東京五輪世代が23人中18人選出されている。しかし、そこでボランチ起用されたMF中山やDF板倉が五輪代表入りを確実にするような働きをしたとは言い難い。初の準優勝に貢献した2人の存在がボランチ争いを活発化させそうだ。

 五輪本戦に出場できる選手は18人。3人まで可能なオーバーエージ枠を使うと五輪世代からは最少で15人になる可能性もある。高が「攻撃も守備も全部磨いていかないといけない。長所であるボール奪取をしっかりと磨きたい」と言えば、ブラジルとの個の力に差を感じた田中も「五輪に出ることがゴールじゃない。1人の選手として成長し続けることが大切」と決意を新たにした。

 東京五輪まで約1年。U-22代表は11月、12月にそれぞれ1試合親善試合を行い、来年1月にはU-23アジア選手権(タイ)に参加する予定。厳しい戦いを勝ち抜き2人が抜群の連係を武器に東京五輪のピッチに立つ姿に期待したい。

 (山下幸志朗)