2019.1.8 11:46

【サッカーコラム】東北勢が2校残った、決勝進出は青森山田か尚志か

【サッカーコラム】

東北勢が2校残った、決勝進出は青森山田か尚志か

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No Ball, No Life
大津戦で前半、青森山田・檀崎(左)がチーム2点目となるゴールを決める=等々力

大津戦で前半、青森山田・檀崎(左)がチーム2点目となるゴールを決める=等々力【拡大】

 【No Ball、No Life】今年度の全国高校サッカー選手権大会も4強が決まり、いよいよ佳境に突入。12日に準決勝、14日に決勝が行われる。

 準決勝の組み合わせは青森山田(青森)-尚志(福島)、流経大柏(千葉)-瀬戸内(広島)。4強に東北勢が2校も残り、必ず1校は決勝へ進出することになる。東北勢の選手権優勝は、これまでに4度ある。1975年度に、現行の首都圏開催になる前に秋田商(秋田)が2度制覇。そして、現行制度になった後は、2006年度の盛岡商(岩手)、2016年度の青森山田(青森)の2校。今回、東北勢が優勝すれば通算5度目、現行制度になって以降は3度目となる。

 2006年度。現行制度になった高校選手権での盛岡商の東北勢初優勝を取材した。決勝は作陽(岡山)との決戦。後半11分に先制を許した盛岡商だったが、同26分、同40分にゴールを決めて、競り勝った。当時、東北支局勤務だった記者は、何度か同校を取材。この快挙を紙面化した。確か終面だったことを覚えている。斎藤重信監督は、この大会前に冠動脈血栓で入院し、約8時間の手術に受けたが、直前に現場復帰。この優勝の瞬間を見守った指揮官は「非常にうれしい。この優勝が岩手のスポーツに好影響を与えられたらいい」と涙を流した。

 斎藤監督は、盛岡商以外にも大船渡や遠野農でサッカー部を指導した。大船渡では元日本代表MF小笠原満男(J1鹿島を引退)らを育てた。盛岡市に生まれ、1970年に岩手県の県職員に採用され、岩手一筋でサッカーを教え続けている。現在は、盛岡商の総監督だ。

 高校サッカーでは4度も全国制覇をしている東北勢だが、高校野球ではまだ1度も優勝がない。その理由の一つは「指導者の差だ」という声も聞く。斎藤監督のような名将の存在が、東北全体を強豪地域に押し上げたと言っても過言ではない。

 今大会、尚志が優勝すれば、福島県勢の初優勝となる。くしくも、昨年は東日本大震災後の復興拠点になっていた「Jビレッジ」が再開。尚志の仲村浩二監督は「大会前にJビレッジで合宿しました。本来は禁止されているFKの練習もやらせていただいた」と感謝した。

 決勝進出は青森山田か、それとも尚志か。東北勢通算5度目の全国制覇となるか。楽しみになってきた。(宇賀神隆)

  • 前橋育英戦で後半、フリーキックから先制点を決め、喜ぶ尚志・沼田皇海(中央)=浦和駒場スタジアム
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