2018.12.30 15:14(1/3ページ)

柴崎岳がヘタフェで苦境に陥る理由 チームと真逆の志向、長所を出す場も…

柴崎岳がヘタフェで苦境に陥る理由 チームと真逆の志向、長所を出す場も…

特集:
柴崎岳
柴崎岳がヘタフェで苦境に陥る理由 チームと真逆の志向、長所を出す場も…

柴崎岳がヘタフェで苦境に陥る理由 チームと真逆の志向、長所を出す場も…【拡大】

 ■今季評価:「1.5」(5段階評価中)

 ■現在の立ち位置:ベンチスタートと招集外の間

 ■今季出場記録:公式戦19試合中5試合出場(スタメン3試合、途中出場2試合)

 ■後半戦の目標:出場機会を得られるクラブへの移籍、または出場機会の確保

 ■自身の志向と真逆のチームへの移籍

 2017年6月、リーガ1部昇格プレーオフに臨んでいたテネリフェで、柴崎岳はまるで英雄のように扱われていた。昇格プレーオフ準決勝セカンドレグ、本拠地エリオドロ・ロドリゲス・リペスでのカディス戦で決勝進出を導くゴールを決めた後には「ガク」コールが巻き起こり、試合翌日のスタジアム近くのバルでは「あのハポネス(日本人)のおかげね」などという会話も交わされていた。同じ日本人として、誇らしい気持ちになったことを覚えている。

 あの一戦の直後、当時のテネリフェ監督だったホセ・ルイス・マルティ、またMFアイトール・サンスは、柴崎の長所について「パウサがつくれる」ことだと話していた。パウサは英語で言うところのポーズで、数秒間のボールキープによってチームメートの優位な動き出しを導く「間」を指している(選手個人でなく、チームとして緩急を生み出すこともできるが)。そんなパウサをつくることのできる代表格として挙げられるのは、ジネディーヌ・ジダンやアンドレス・イニエスタ、チャビ・エルナンデス、セルヒオ・ブスケッツ、メスト・エジル、そしてルカ・モドリッチなどだ。

 結局、テネリフェはヘタフェとの昇格プレーオフ決勝に敗れ、柴崎はそのヘタフェに移籍することでリーガ1部挑戦という目標を叶えた。柴崎は背番号10のユニフォームを披露した会見で「ヘタフェは2部で戦っていた頃からレベルが違った」と話していたが、しかしホセ・ボルダラス率いるチームは、志向するプレーのベクトルが柴崎と違っていた--いや、真逆だったのかもしれない。

 昨季序盤、柴崎は2トップの一角としてレギュラーの座を確保し、リーガ第4節バルセロナ戦では鮮烈なボレーシュートを突き刺して世界中のメディアがそのゴールシーンをこぞって紹介した。だがしかし、そのバルセロナ戦では左足第5中足骨の骨折という重傷を負い、それからピッチ上において彼の居場所はなくなってしまった。ヘタフェの本拠地コリセウム・アルフォンソ・ペレスの試合で、後半開始直後、または途中からピッチサイドでウォームアップを開始して、交代枠がなくなった後にベンチへと下がる。または招集メンバーにさえ含まれず、スタンドで観戦する……。負傷からの復帰以降、柴崎は約1年にわたってそうした状況を過ごし続けている。

【続きを読む】

  1. サンスポ
  2. サッカー
  3. スペイン
  4. 柴崎岳がヘタフェで苦境に陥る理由 チームと真逆の志向、長所を出す場も…