2018.11.27 12:00

【サッカーコラム】脳しんとうを、ばかにできない キルギス戦で倒れた槙野

【サッカーコラム】

脳しんとうを、ばかにできない キルギス戦で倒れた槙野

特集:
No Ball, No Life
後半、日本代表・権田修一らと接触する槙野

後半、日本代表・権田修一らと接触する槙野【拡大】

 【No Ball、No Life】11月20日に、サッカーの日本-キルギス戦(豊田ス)が行われ、4-0で日本が勝利。順当に勝利を収めたのだが、後半16分にちょっとした“事件”がおきた。

 DF槙野智章(31)=浦和=が、自陣ゴール前で相手と接触。その際、頭を強打してピッチ上に倒れ込んだ。わずか数秒で起き上がったが様子がおかしい。そのままピッチ外に出て、歩き出した。足をひきずっているわけでも、体のどこかを痛めているようでもなかったが、槙野はそのまま退場した。

 その理由は脳しんとうの疑いがあるということだった。試合後の取材はできなかったが、関係者は「それほど重大なものではない」と説明していた。ただ、脳しんとうは正式に診断されなくても疑われただけで、やっかいなのだ。

 脳しんとうは、たとえば頭を何かにぶつけたとき、一時的に記憶が飛ぶといった症状。通常、何事もなかったように、すぐに治癒する。一般社会でもよく聞かれる、軽度な病気の一つと思われているが、ばかにはできない。とくにスポーツ界では脳しんとうと疑われると、一定期間、練習に復帰できず、復帰プログラムを経なければならない。たいしたことはないと思われがちだが、アスリートにとっては一歩間違えれば、選手生命を脅かされる事態を招くのだ。

 復帰プログラムは、こうだ。まずステージ1は活動なしで完全休息。ステージ2で軽い有酸素運動、ステージ3はランニングなど頭部への衝撃を控えるトレーニング。ステージ4で接触プレーのない運動、ステージ5で接触プレーを含む練習、そしてステージ6で競技復帰となる。各ステージで最低1日は費やす。最低でも6日間は、完全復帰できないのだ。

 復帰には段階を踏んで慎重な対応が求められる。脳への衝撃は、後遺症が懸念されるというわけだ。一日も早い、槙野の完全復活を祈る。(宇賀神隆)

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