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CL早期敗退だけは避けたいPSG、新体制で見える弱点と光明

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 ■トゥヘルの戦術眼の片鱗が…

 ナポリとの1戦目で見えた光明があるとすれば、攻めあぐねた前半45分間を受けてトゥヘル監督がスパッとシステムを変更し、それが見事にはまったことだ。

 この試合では前半の4-2-3-1から3バックの3-4-3にスイッチし、トーマス・ムニエを右のサイドハーフに上げ、左はディ・マリアをやや下げてバランスをとり、トップのエディンソン・カバーニの後方に、シャドー気味でネイマールとムバッペを中央寄りに並べた。

 よりオフェンシブな絡みが可能になったムニエはGKオスピナのファインセーブを引き出した強烈シュートを見舞った後、再びシュートチャンスに恵まれ、相手のOGから先制点をゲットした。

 PSGのここ数年のCL挑戦では、強力メンバーは有しながらもローラン・ブランやウナイ・エメリなど指揮官の不可解な戦術、采配ミスが敗退を招いている。

 だからこそ、「このシステム変更で後半戦は苦戦した」とアンチェロッティにも認めさせたトゥヘル監督の戦術眼は、頼みの綱だ。

 もう一つは、何もないところから「そんなのアリか!?」というようなプレーで得点を奪えるような、個人技を持つ選手がいること。このナポリ戦でのディ・マリアのように。

 ディ・マリアは不用意なボールロストが多く、この試合でも前半戦に何度もボールを失っていた。しかしそれをチャラにしてしまえるこの値千金の一撃。ムバッペやネイマールら単独で点をとれる選手がいる限り、この試合のように、土壇場で結果を覆すことも不可能ではない。ディ・マリアは10月31日に契約を2021年まで延長して、やる気もみなぎっている。

 ナポリに苦戦したトゥヘルは、トップクラブに勝つために絶対に必要な条件を3つ挙げた。

 (1)自分たちのチームの形を絶対に崩してはならない

 (2)イージーにボールを失ってはならない

 (3)常に自信を持ってプレーしなくてはならない

 基本事項ばかりだが、それゆえに徹底するのは難しい。

 トゥヘルは、プレシーズンの間に自身が納得する補強を行えなかった今季のPSGがCLに優勝できるとは毛頭思っていない。彼にとって今季は、足固めのシーズンだ。しかしさすがにGL敗退は避けたいはず。若き策士トゥヘルが、百戦錬磨のアンチェロッティに挑む。

 文=小川由紀子(Goal.com)

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