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CL早期敗退だけは避けたいPSG、新体制で見える弱点と光明

CL早期敗退だけは避けたいPSG、新体制で見える弱点と光明

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CL早期敗退だけは避けたいPSG、新体制で見える弱点と光明【拡大】

 ■かつての指揮官が立ちはだかる

 敵将のカルロ・アンチェロッティはかつてPSGを率いて、2012-13シーズン、この首都クラブに19年ぶりのリーグ・アン優勝をもたらした。その当時のメンバーで、この日ピッチに立ったのはGKアルフォンス・アレオラ、マルコ・ヴェッラッティだけとなったが、イタリア人指揮官はまるで「君たちの手の内はお見通しだよ」と言わんばかりに、PSGの強みを消しにかかった。

 美しく隊列を作った2ラインでボールホルダーに厳しくチェックをかけ、パスの出しどころを限定。最終ラインはシュートコースを巧みに断ち切る。それでもキリアン・ムバッペやネイマールは何度か枠内シュートを記録したが、この日傑出した働きをしたダビド・オスピナにことごとく阻まれた。

 相手のオウンゴールと、奇跡的に決まったアディショナルタイムのアンヘル・ディ・マリアのミドルシュートでパリはなんとか2-2の同点に持ち込んだが、この点の獲り方を見ただけでも、攻撃陣が簡単に、そして次々と得点を重ねる国内リーグとは勝手が違う。この試合で勝ち点を取り損ねていたら、GL突破の可能性は相当危ないことになっていた。

 ■PSGが露呈した弱点

 「この試合は我々が勝てていた試合だ。ホームでも今日と同じように戦う」と、アンチェロッティはこの一戦で大きな手応えを得ていた。一方、トーマス・トゥヘル監督は「なぜかわからないが、チームの形が壊れた。一体感がなかった」と敗因を挙げたが、具体的に弱点となっていたのは中盤だろう。

 トゥヘル自身も認めているが、今季のPSGに一番欠けているのが『6番』の人材だ。ナポリ戦ではヴェッラッティとアドリアン・ラビオを並べたが、「ラビオもやってできないことはないが、彼は純粋な6番ではなくもっと前がかりにプレーする選手」と苦肉の策であることを明かしている。ムバッペやディ・マリアは実質的に守備面で計算することは難しく、ナポリ戦でも中盤が薄い状態の中、ボールを奪いに行くか、パスを出された後の守備に動くかどっちつかずでどちらも中途半端になり、ボールホルダーに十分なプレッシャーをかけられずに終始中盤でのバトルに苦戦した。

 ボールが中盤から出てこなければ攻撃陣が下がって取りに行くことになる。となると、ボールは取ったはいいが、そこからゴールまでが遠く、シュートにまで持ち込めないままチャンスを摘み取られる、その悪循環の繰り返しだった。

 加えて今季のPSG悲願の戴冠を阻む最大要因と目されているのが、ベンチ層の薄さだ。たとえばナポリ戦の控えメンバーは、ジャンルイジ・ブッフォンが出場停止だったため20歳の第3GKセバスティアン・シボワ。19歳のDFスタンリー・エンソキとFWムッサ・ディアビーは今季トップチームに昇格したばかり。20歳のMFクリストファー・エンクンク、DFティロ・ケーラーも合わせて、これまでチャンピオンズリーグは未体験である。

 そこそこ経験があるのはドイツ代表のユリアン・ドラクスラーと、今夏加入したFWのバックアッパー、エリック・チュポ・モティングのみ、という顔ぶれだった。主力にケガや出場停止で欠場者が出ると厳しくなるだけでなく、試合途中の交代要員としてどこまで機能するかも微妙だ。

 これらは国内リーグであれば、相手チームとの力の差が大きいゆえに致命傷にはなっていない。しかし、欧州の王者が集まる戦いの場では同じわけにはいかない。

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