2018.9.27 11:12

【サッカーコラム】浦和・FW武藤雄樹の“不敗神話” 上位進出のキーマンだ

【サッカーコラム】

浦和・FW武藤雄樹の“不敗神話” 上位進出のキーマンだ

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No Ball, No Life
ゴールを狙う浦和・武藤

ゴールを狙う浦和・武藤【拡大】

 【No Ball,No Life】J1浦和の元日本代表FW武藤雄樹(29)が、9月16日の横浜M戦(日産ス)で決勝ゴールを決めた。実に約5カ月ぶりの得点に「久しぶりのゴールはうれしい」と笑った。

 「DF裏へ抜ける動きは、練習通り。冷静に決められた」

 白熱した試合を決めたのは、1-1の後半34分の武藤弾だった。MF青木から縦パスが入る。オフサイドぎりぎりでDF裏に抜けた武藤が、胸でトラップ。相手GKと1対1になったところを左足で押し込んだ。「マリノスはDFラインが高いので『裏を狙おう、どこかで一発狙おう』と、みんなで話をしていた」と29歳は、してやったりの表情を浮かべた。

 今季は、なかなかゴールが決まらずに苦しんだ。「FWなんで、やっぱりゴールはほしい」と4月11日のアウェー神戸戦で今季初得点を決めて以来、リーグ戦でゴールから遠ざかっていたことに焦りもあった。ただ武藤の献身的な動きは、チームに不可欠。3トップながら、最終ラインまで戻っての守備もいとわない。不調でもスタメンを外されない理由は、ここにあった。

 武藤を外せない理由はまだある。2015年、仙台から浦和へ移籍してからの4年間、武藤がゴールを決めた試合は負けない“不敗神話”が継続中なのだ。2015年は11勝1分、16年は10勝1分、17年は5勝1分、そして今季は3勝。通算では29勝3分けと、32試合で不敗。いわば、持っている男なのだ。

 流経大を卒業し、2011年に仙台へ加入したが、4年間でわずか6ゴールに終わった。そんな男を当時、浦和を指揮していたペトロビッチ監督が獲得に動いた。

 2015年は、自身初の2桁得点となる13ゴールを決め、チーム得点王に輝き、翌16年も12ゴール。完全な“浦和ドリーム”だった。15年にはFW福田正博、FWエメルソン、FW田中達也、FWワシントンに並ぶ、チーム記録となるリーグ戦4試合連続ゴールを達成した。

 同年7月の東アジア杯の日本代表メンバーに初招集され、8月2日の北朝鮮戦では代表初出場でゴールも決めた。このゴールは前半3分に決めたもので、代表デビュー最速弾の“おまけ付き”だった。

 日本代表で武藤といえば、FW武藤嘉紀(26)=ニューカッスル=となる。2014年に代表初選出された武藤嘉から1年遅れて武藤雄も代表に選出された。本人もそのことを承知の上で、「ぼくは、じゃないほうの武藤です」と自虐ネタで周囲を笑わせた。

 試合でゴールを決めると、自分へのご褒美として好物のすしを食べる。「そういえば最近、食べていなかったですね」と笑った武藤は、24日の神戸戦(埼玉)でもゴールを決めて2戦連発。ようやく調子に乗ってきた武藤が、上位進出へのキーマンになりそうだ。(宇賀神隆)

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