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「サッリ・ボール」で華麗に変身!魔法のかかったチェルシーが面白い

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 ■サッリとジョルジーニョがチェルシーを変えた

 本命マンチェスターC、対抗リバプールの前評判に偽りはなかった。だが、ふたを開けてみれば、もう一頭の対抗馬が割って入ってきた。リバプールと同じく開幕4連勝を飾ったチェルシーだ。この夏、ナポリからマウリツィオ・サッリ監督を引き抜いたブルーズ(チェルシーの愛称)は、これまでとは様変わりしたパフォーマンスを披露。プレミアリーグで話題をさらっている。

 チェルシーがプレミアリーグで開幕4連勝を飾ったシーズンは以前に5度あり、うち4回は優勝している。2004-05と05-06、14-15はジョゼ・モウリーニョ、09-10はカルロ・アンチェロッティが指揮官だった。これにアントニオ・コンテが率いた16-17を含めた5回が過去の優勝歴だが、こうして見るとチェルシーの成功は基本的にポゼッションにはこだわらず効率性を追求した「堅守速攻」と同義だったことがわかる。唯一の例外がアンチェロッティ時代だったが、アーセナルに次ぐボール支配率を記録してシーズン103得点を積み重ねたが、2季目で無冠に終わり、長続きはしなかった。

 サッリ体制の新チームは、大きな枠組みで言えばアンチェロッティ時代に近い。オン・ザ・ボールで試合を掌握するポゼッション型だ。わかりやすい数字を出せば、今季開幕4試合の平均ボール支配率は「64.7%」でペップ・シティ(65.7%)に肉薄する2位、パス本数は1試合平均「749本」、通算「2996本」でリーグ最多だ(リーグ公式より)。これに対し、コンテが率いた昨季は「54.4%」、「560本」でいずれもリーグ5位だった。コンテ時代の50%台前半のボール支配率とリーグ5~6位のパス本数は、チェルシーにとってアンチェロッティ後の平均と言える数値。今季になってスタイルが大きく変化したのは明白だ。

 アンチェロッティのチームはクリスマスツリー型の4-3-2-1だったが、頼れる司令塔、つまりアンドレア・ピルロ役の不在が痛恨だった。その教訓を生かし、今回は監督とセットで愛弟子であるMFジョルジーニョを連れてきた。このブラジル生まれのイタリア代表MFが、スタンフォード・ブリッジで素晴らしいスタートを切っている。4節終了時点でパス本数「417本」はリーグ最多。パス成功率も「91.6%」とすこぶる高い。第3節ニューカッスル戦では1人で158本のパスを成功させ、これがニューカッスル全体のパス成功数(131本)よりも高かったことが大きな話題となった。

 中盤の底で巧みにボールを受け、パスワークに緩急をつけるジョルジーニョを中心に、チェルシーはユニークなスタイルを手に入れた。前線にボールを当て、ジョルジーニョに落とし、彼が裏に送るという“縦のジグザグ”が新チームの白眉。たとえば第4節ボーンマス戦の72分に決まった決勝点は、まさにペドロから落としを受けたジョルジーニョがスイッチになった場面だった。彼の縦パスが左SBマルコス・アロンソを経由して再びペドロに渡ると、最後はオリヴィエ・ジルーとのパス交換からフィニッシュ。我慢強くスコアレスを維持していたボーンマスがほんの一瞬だけ隙を見せて生まれた中盤のスペースを、見事に突いて崩した1点だった。

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