2018.8.16 12:08

【サッカーコラム】「人の不幸は蜜の味」J1残留争いは“役者”も豪華

【サッカーコラム】

「人の不幸は蜜の味」J1残留争いは“役者”も豪華

特集:
No Ball, No Life
横浜Mに期限付き移籍するFC東京・久保建英

横浜Mに期限付き移籍するFC東京・久保建英【拡大】

 【No Ball,No Life】J1が異例の盛り上がりを見せている。といっても、首位広島が2位以下に勝ち点9差をつけて独走状態の優勝争いの話ではない。興味深いのは残留争いである。8月16日現在で、10位磐田から最下位G大阪までの8チームが同7差にギュッと詰まり、毎節が予断を許さない。「人の不幸は蜜の味」というけれど、残留争いの壮絶なサバイバルやクラブの混乱ぶり、選手や監督の悲喜こもごもは、プロスポーツのエンターテインメントの一つとして楽しむ価値がある。

 ダンゴレースを彩る“役者”も豪華だ。15位鳥栖は元スペイン代表FWトーレスを補強。G大阪は「ツネ様」こと元日本代表主将の宮本恒靖氏が、火中のクリを拾うべく、シーズン途中から采配を振るう。名古屋は元ブラジル代表FWジョーがゴールを量産して4連勝し、4月中旬から続いた最下位を脱出した。

 さらに、FC東京で出番がなかった17歳FW久保建英が、横浜Mに期限付き移籍することも決まった。1993年のJリーグ開幕当初から加盟している「オリジナル10」で、J2に降格したことがない名門マリノスは14位と苦戦している。バルセロナ(スペイン)の下部組織出身で、2年後の東京五輪で日本代表入りが期待される“和製メッシ”こと久保が、鋭いドリブルやパスセンスで起爆剤になるか。

 17歳という年齢を考えれば焦る必要はないが、試合に出してくれないのならクラブを飛び出すあたりに“プロ根性”を感じる。J1でやれる自信があるのだろう。あとは結果で示すだけ。8月26日には元スペイン代表MFイニエスタ擁する神戸との対戦もあり、ピッチで競演すれば“元バルセロナ対決”として話題を呼びそうだ。

 秋風が吹き始めた優勝争いに加え、得点ランキングも広島FWパトリックの16ゴールを先頭に外国人がズラリ。W杯で活躍したメンバーは軒並み欧州でプレーするとあって、イニエスタ以外の話題に乏しいのがJリーグの現状だ。本田圭佑(メルボルン・ビクトリー)の世代に続くスター候補として、久保には大いに期待する。残留レースを盛り上げ、実力を証明してほしい。(浅井武)

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