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本田圭佑が叶えられなかった「夢」を託された選手たち

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本田圭佑
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■「それにふさわしいヤツを僕は見つけた」

 果たして、それは原口元気や柴崎岳のことを指していたのか、あるいは他の誰かのことだったのか。

 ロシア・ワールドカップにおける日本代表のラストゲームとなったベルギー戦。激闘を終えたばかりのミックスゾーンで「このワールドカップが僕自身にとって最後になる」と明かした本田圭佑は、優勝という夢の実現を、若い世代に託した。

 「優勝を目指して、それが果たせなかったということに関して、この意志を若手に引き継いでもらいたい。まだ優勝ということを口にする若手がいないんで……。今日出て活躍した選手の誰かが、誰になんと言われようと優勝を言い続けるヤツが、次の代表を引っ張っていくんだろうと思います」

 そう言った本田は、さらにこう続けたのだ。

 「それにふさわしいヤツを、今回のワールドカップで僕は何人か見つけているんで、次、頑張ってほしいですね」

 このとき、本田の脳裏に浮かんでいたのは、誰の顔だったのだろうか。それは定かではないが、年齢的に考えれば、1991年生まれの原口元気、柴崎岳を始めとする1992年生まれのプラチナ世代、昌子源、宇佐美貴史、武藤嘉紀、大島僚太、遠藤航たちになるだろう。

 ベルギー戦の翌日、その本田のコメントについて訊ねられた原口は「知らないよ、もう……」と困りながらも、すぐに本田の意志と向き合った。

 「40日間、長いこと代表として活動することがこれまでなかったので、先輩たちの良いものが本当にたくさん見られた。彼らの強さであったり、精神的に安定しているところとか、これだけやってきても、なおあるモチベーションだったり……」

 大会直前にスタメンから外れたにもかかわらず、すべての選手に意見に耳を傾け、短い出場時間で力を発揮した本田の覚悟、大会前に代表引退を決意していた長谷部誠のリーダーシップ、チームのためにピッチ内外でなんでも買って出た長友佑都の行動力、ケガに苦しみながら潰れ役を演じた岡崎慎司のすごみ、ミスを厳しく批判されながら大会半ばに本来のプレーを取り戻した川島永嗣のメンタル……。

 確かに、今大会の代表メンバーの平均年齢が高かったのは間違いない。だが、30代のベテランたちはこの4年間の生き様を、あるいは彼らのサッカー人生そのものを、ロシアでの4試合の中で余すことなく表現してみせたのだ。だからこそ、彼らの戦いは見る者の心を激しく揺さぶり、その姿には後輩たちも感じ入るものがあったはずだ。

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