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「元気で、フェルナンド。愛おしいフェルナンド…」アトレティコ記者が送る愛の手紙

「元気で、フェルナンド。愛おしいフェルナンド…」アトレティコ記者が送る愛の手紙

「元気で、フェルナンド。愛おしいフェルナンド…」アトレティコ記者が送る愛の手紙

「元気で、フェルナンド。愛おしいフェルナンド…」アトレティコ記者が送る愛の手紙【拡大】

 そして君は、心にあらゆる痛みを感じながら、こう考えるときがやって来るんだ。アトレティコを退団した方が良い……クラブのためにも、と。君はリバプールでプレーすることになる。あとチェルシーで。少しだけ、ACミランで。それともちろん、スペイン代表でも。君はEURO決勝という舞台で、唯一のゴールを記録する。それは君を苦しめてきた老監督(ルイス・アラゴネス、アトレティコ、その後にスペイン代表でトーレスを指導)の正しさを、彼が君を愛していたことを証明するものになるだろう。

 もう一つのEUROで、君はゴールデンブーツ(得点王)となる。またワールドカップを勝ち取るため、負傷からの復帰に選手生命をかけることになる。そのほかチャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ……と、君の獲得タイトルは途方もないものになっていく。でもアトレティコで、君のアトレティコとともにタイトルを勝ち取っていないことを思い出す度に、憂鬱な苛立ちを感じることになる。

 そうしてある日、戻ってくるんだ。君の祖父エウラリオが君の手を引きながら通った、ビセンテ・カルデロンで行われるアトレティコ帰還セレモニー。君が4万5000人を寒さに立ち向かわせるために、不足しているものはない。君は、自分がなぜこのように扱われるのかを疑問に感じるだろう。そう問いかける君は、君自身が答えであることを知らない。

 旗をつかんだじゃないか、フェルナンド、君はその手で旗をつかんだんだよ。

 君が復帰を果たすチームは、もはや違うアトレティコ。ディエゴ・パブロ・シメオネが率いるチーム、歴史に記されるアトレティコだ。ほかでもないチャンピオンズリーグの決勝で、フットボールは残酷なものになってしまうが、あきらめることのみが失敗であるかのように、誰も信じることを止めないだろう。エル・チョロ(シメオネの愛称)が言うには、困難をチャンスに変えられるかどうか、という話なんだ。

 君は今度こそここを出て行くと、前もって発表することになる。別れがひそやかなものとならぬように。けれども、君は最後の戦いに参加する。そうだフェルナンド、それは良いものになるぞ。リヨンの忘れられない夜に、アトレティコとともにタイトルを勝ち取るのさ。すべてを数量化してしまう連中がどんな形容をしたとしても、センチメントの勝利以上に大きな勝利はない。それを即座に実感することになるんだよ。

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