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「元気で、フェルナンド。愛おしいフェルナンド…」アトレティコ記者が送る愛の手紙

「元気で、フェルナンド。愛おしいフェルナンド…」アトレティコ記者が送る愛の手紙

「元気で、フェルナンド。愛おしいフェルナンド…」アトレティコ記者が送る愛の手紙

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 ■愛おしいフェルナンド……

 今日はしんどかったな。明日、クルセス公園でアトレティコ・デ・マドリーの入団テストを受けることを考えて、とても緊張しながら過ごしていた。でも、ようやく眠ってくれた。明日、君をテストする人たちが、11歳の君の信念を知ってくれればいいのだが。毎週月曜にロヒブランコ(赤白)のユニフォームを着て登校し、もしチームが負ければ、勝ったときよりも断固としてそうする君の信念を。

 目をつぶる、そばかすだらけの君が気づかない内に、私たちが未来のことを語ってあげよう。なぜ、私たちが知っているかって? 魔法は存在するんだよ、フェルナンド。

 そうなるまでにはまだまだ時間がかかるが、しかし君はある日、クラブの一部になるように持ちかけられる。そう、もちろん君はクラブの一部になるんだ。なぜなら、そのほかのすべてを差し置くとして、何より君は素晴らし過ぎる選手なんだから。最高の一人。選ばれた、一人。その日、君はすべての苦労が報われたのだと気づくだろう。君は泣く。泣くことになるんだ。そして、皆が君と一緒になって泣くんだよ。君は自分が世界で最も愛されている人間だと感じることになるのさ、フェルナンド。たとえ、誰もが愛するわけではなくても、君を愛する人々は、君にこれ以上ないほどの愛を感じさせてくれる。

 もし、目を覚ましている君にそうなると誓っても、信じてはくれないだろうね。だけど1年以内に、アトレティコはドブレテ(96年に達成したリーガ・エスパニョーラとコパ・デル・レイの二冠)を達成して、君はネプトゥーノ広場(アトレティコの優勝祝賀会場)の舞台の下で、一ファンとして立っていることになる……。さらに23年が経てば、その舞台の上は、君が泣く場所となる。けれども、その二つの出来事の間には、完全なる暗黒期、誰も旗手になりたがらない時期が存在しているんだ。

 その時期にトップチームの選手となり、誇らしげに旗を持つのが、君。そうさフェルナンド、君はアトレティコの選手になる。そうなれるんだよ。とはいえ最初のうちは、本来の場所に戻る力を持ち得ない、瑣末なアトレティコの選手だ。だから100年のクラブ史を、一人のニーニョ(子供、F・トーレスの愛称でもある)の双肩に担わせることは簡単となってしまう。

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