2018.4.19 15:52

【サッカーコラム】ACL決勝T進出の鹿島、逆境を乗り越えて頂点に駆けろ

【サッカーコラム】

ACL決勝T進出の鹿島、逆境を乗り越えて頂点に駆けろ

特集:
No Ball, No Life
水原に先制を許し、肩を落とす昌子(右端)ら鹿島イレブン

水原に先制を許し、肩を落とす昌子(右端)ら鹿島イレブン【拡大】

 【No Ball,No Life】J1鹿島の真価が問われている。今季のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で日本勢は、柏、川崎、C大阪の3チームが1次リーグで敗退。決勝トーナメントへ進んだのは鹿島だけと、国内クラブはふがいない結果に終わっている。

 Jクラブのプライドを示さなければいけない鹿島だが、過去5度の決勝トーナメントは全てで初戦で敗退している。17日の1次リーグ最終戦、水原三星(韓国)戦。引き分け以上でH組首位突破が決まっていたが、本拠地でまさかの黒星(●0-1)を喫し、F組首位の強豪、上海上港(中国)と対戦することが確定した。日本代表DF昌子は「(上海上港とは)上に行けば、いずれはやる相手。早くやるか、あとでやるかの違いしかない」と話すが、苦戦は必至だ。

 相手は難敵。昨季の中国1部リーグで、優勝した広州恒大に次いで2位となった強豪だ。鹿島とは初顔合わせとなるが、日本勢とはACLで過去10度対戦し、6勝2分け2敗とJクラブを“得意”としている。元ブラジル代表FWフッキ、同MFオスカルらタレントを擁するアタッカー陣は破壊力抜群、無得点に抑えるのは至難の業だろう。

 負傷者続出で満身創痍(そうい)なチーム状態。加えて、1次リーグ2位通過の優勝チームは、現行の方式(各組の上位2チームが決勝トーナメント進出)となった2009年以降ないという不吉なデータもある。極めて困難な状況だが、試練を乗り越え“常勝軍団”として成長してきたクラブ。本領発揮の好機が巡ってきたとポジティブに捉えたい。

 2016年のクラブW杯決勝。鹿島はレアル・マドリード(スペイン)と対戦。大手ブックメーカーは、軒並みレアル・マドリードの絶対優位を示し、鹿島の勝利の予想オッズは20倍前後で、誰しもが「白い巨人」の圧勝を疑わなかった。だが、予想を裏切る形で鹿島が善戦。日本代表MF柴崎岳が2得点、欧州王者を土俵際まで追い詰めた。

 限られた駒でも、並べ方、戦術次第で番狂わせを起こせるのがサッカー。窮地こそ、秘めた可能性を最大限に発揮するとき。例え数字が0パーセントでも、逆境を乗り越えて頂点まで駆け上がってほしい。それでこそアジア1の価値が上がるというものだ。(一色伸裕)

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